塩害対策圃場除塩

2008年7月28日

 

(1)塩害地は土壌が単粒化していることが多く、一般に地表面排水の不良なことが多い。このため明渠の施行、畦立て栽培、畦溝の整備等を行なう。
 
(2)常習塩害地は慢性的海水の浸害を受け、一般に地下水位が高い。このため暗渠の埋設(組み合わせ暗渠)、心土破砕等を実施し、併せて排水路の整備を行なって水路の水位を低下させ、排水をスムーズに行わせる。
 
(3)真水や低塩濃度の水が人手できるところでは、圃場内に湛水し、土塊中の塩分を用水中に溶かしだして除塩を促進する。なお、重粘土地帯では土塊中の孔隙が微細なため、湿った土壌条件では効果が少ない場合があり、できれば土塊を一端乾燥して塩分を土塊の表面に抽出させた後に水を流し、塩分を水に溶解させ圃場外に出す。
 
(4)作物に塩分を吸収させて除去することは勿論、作物根の伸長に伴う土壌中の孔隙の増大は透水性の付与の面からも有効である。
 
(5)塩害地の土壌はNa粘土となり、土壌の単粒化や固結化によって土壌物理性を悪化していることが多い。石灰の施用によってCa粘土とし、土壌物理性を改善する方法が有効である。
 
(6)有機物施用によって土壌の通気性や透水性を改善することは勿論、石灰の施用によって生成された土壌の団粒の安定性を向上させる働きもある。

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