菅内閣に対する不信任決議案に賛成したいとして、いったん辞表を提出していた、民主党の小沢元代表に近い副大臣と政務官のうち、合わせて4人が、3日、菅総理大臣の慰留を受け入れて辞表を撤回しました。
民主党の小沢元代表に近い副大臣3人と政務官2人は、菅内閣に対する不信任決議案に賛成したいとして、1日に総理大臣官邸を訪れ辞表を提出しましたが、2日の採決では、鈴木総務副大臣、三井国土交通副大臣、東内閣府副大臣、樋高環境政務官の4人が、党の方針に従い決議案に反対しました。4人は、3日午前、菅総理大臣に総理大臣官邸に呼ばれ、「引き続き職務を続けてほしい」と慰留され、いずれもこれを受け入れて辞表を撤回しました。会談のあと、鈴木副大臣は、記者団に対し、「いったんは、決断をもって辞表を提出したが、きょうは、決断をもって辞表を返していただいた。初心にかえった気持ちで頑張りたい」と述べました。また、東副大臣は「菅総理大臣から、東日本大震災の現地対策本部の責任者として、引き続き頑張ってほしいと言われた。震災の復旧・復興に向けて、徹底的に仕事をしていきたい」と述べました。一方、4人とともに辞表を提出した内山総務政務官は、2日の不信任決議案の採決で棄権したため、民主党が処分について検討しています。