皇太子ご夫妻 宮城県を訪問
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皇太子ご夫妻 宮城県を訪問

6月4日 19時8分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

皇太子ご夫妻は、4日、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県を訪れ、沿岸部の被災状況を視察したほか、避難生活を送る人たちを励まされました。

皇太子ご夫妻は午後1時半すぎに自衛隊機で宮城県の仙台空港に到着し、村井知事らの出迎えを受けられました。ご夫妻が震災から間もない被災地を訪れるのは、平成7年の阪神淡路大震災以来のことで、はじめに空港近くの岩沼市の下野郷地区を訪問されました。この地区では、海沿いにあった住宅の多くが津波で流され、今もがれきの山が残っていて、ご夫妻は被害の状況について説明を受けたあと、住宅地の跡に向かって深く頭を下げ犠牲になった人たちを悼まれました。続いて、ご夫妻は、津波で650人を超える人たちが亡くなるなど大きな被害を受けた山元町の避難所になっている小学校と中学校に足を運ばれました。このうち、60人余りが避難生活を送る小学校の体育館では、床にひざをついて一人一人に声をかけて回られました。皇太子さまは、津波で家を失ったお年寄りの女性が「やっとのことで助かりました」と話すと、「逃げるのも大変だったでしょうね。どうぞお大事にしてください」とことばをかけ励まされていました。また、雅子さまは、津波について「つらくてもう思い出したくない」と泣きながら訴える女性の手を両手で何度も握りしめ、「本当につらかったですね。大変ですが頑張ってください」と声をかけ励まされていました。雅子さまは、このあと訪れた中学校でも、母親をなくしたという女性に「残念なことでしたね。天国から見守っていらっしゃると思います」と話しかけ、慰められていました。ご夫妻は4日夜、東京に戻られます。