ストライク・ザ・ブラッド1
聖者の右腕
先輩、わたしの血を吸ってください……
“第四真祖”──それは伝説の中にしか存在しないはずの世界最強の吸血鬼。十二体もの眷獣《けんじゅう》を従え、災厄を撒き散らすといわれる幻の吸血鬼が、日本に出現したという。その“第四真祖”監視と抹殺のため、政府・獅子王機関は“剣巫《けんなぎ》”と呼ばれる攻魔師《こうまし》の派遣を決定。しかしなぜか監視役として選ばれたのは、見習い“剣巫”の少女、姫柊雪菜《ひめらぎゆきな》だった。 対真祖用の最強の霊槍《れいそう》を携え、魔族特区“絃神《いとがみ》市”を訪れる雪菜。そこで彼女が遭遇した“第四真祖”暁古城《あかつきこじょう》の正体とは!?
■登場人物
【暁古城】あかつき こじょう
彩海学園高等部の一年生。第四真祖と呼ばれる世界最強の吸血鬼。本人は自分が吸血鬼化したのは予期せぬ事故だと主張し、その事実をひた隠しにしているのだが……。
【姫柊雪菜】ひめらぎ ゆきな
彩海学園中等部三年生の十四歳。第四真祖の監視および抹殺のために絃神島に派遣されてきた獅子王機関の剣巫(けんなぎ)。任務と称して古城につきまとう。
【藍羽浅葱】あいば あさぎ
高等部一年で、古城のクラスメイト。派手目な外見に似合わぬ天才的なハッカーで、現在は高給で絃神島の管理公社に雇われている。
【暁凪沙】あかつき なぎさ
中等部三年で、古城の妹。成績優秀で家事万能だが、おしゃべりで騒々しいのが唯一の欠点。魔族がらみの大きな事件に巻きこまれた過去を持つ。
【ルードルフ・オイスタッハ】
ロタリンギア正教の殲教師(せんきょうし)。強化鎧に身を包んだ対魔族戦闘のエキスパートであり、ある目的を果たすため、魔族特区内で非合法の魔族狩りを続けている。
【アスタルテ】
オイスタッハによって調整された人工生命体。本来は吸血鬼にしか扱えないはずの『眷獣』を操る能力を持つ。主人の命令に従って魔族狩りを続けているが、彼女の真意は……。
■キーワード
【真祖(しんそ)】
もっとも古く、もっとも強大な魔力を備えた始まりの吸血鬼。数千数万もの闇の軍勢を従え、各大陸にそれぞれの自治領である『夜の帝国(ドミニオン)』を築いている。公に存在が認められている真祖は三名だけであり、四番目の真祖は実在しないといわれているのだが……
【剣巫(けんなぎ)】
政府の魔導テロ対策組織『獅子王機関』に所属する特殊技能者。剣士と巫女の両方の能力を持ち、魔族をも凌駕する戦闘能力を持つ。そのほとんどは孤児であり、『高神の杜(もり)』と呼ばれる専門機関で育成されているらしい。
【絃神島(いとがみじま)】
東京の南方海上330キロ付近に浮かぶ人工島。魔族特区とも呼ばれ、絶滅の危機に瀕した魔族の保護とともに、彼らの肉体組織や特殊能力に関する研究が行われている。
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