海外のクルーズ船が博多港に
海外のクルーズ船が博多港に 06/03 16:18

ヨーロッパの観光客を乗せたドイツのクルーズ船がけさ、博多港に寄港しました。

東日本大震災以降、博多港に海外のクルーズ船が入港したのは初めてです。

午前7時過ぎに博多港に入港したのは、ドイツのクルーズ船「ブレーメン」です。

主に、ヨーロッパ各国の観光客を乗せたブレーメンは、福岡を含む日本の7つの都市に寄港した後に北海道に向かいます。

震災後、博多港に海外のクルーズ船が寄港したのは今回が初めてで、およそ80人の乗客は福岡タワーや太宰府天満宮などを観光した後、正午には次の寄港地、大阪に向けて出港しました。

きょうはドイツの客船でしたが、博多港に寄港するクルーズ船のほとんどは中国の船です。

福岡市港湾局によると震災以降、きょうまでに中国のクルーズ船11隻が寄港を取りやめました。

中国のクルーズ船は、8月までに予定されている34隻の寄港もキャンセルする見込みで今年、博多港に立ち寄る海外のクルーズ船は、当初の予定の3分の1程度になると見られています。

福岡市港湾局は、海外のクルーズ船が博多港に寄港した際の経済効果を、1隻あたりおよそ4400万円と試算していて、寄港の取りやめは経済的にも大きな損失となりそうです。