1、民主党を壊さないこと
2、自民党政権に逆戻りさせないこと
3、大震災の復興並びに被災者の救済に責任を持つこと
〈1〉復興基本法案の成立
〈2〉第2次補正予算の早期編成のめどをつけること
これを受けて、菅首相は代議士会で一定のめどがついた段階での退陣を表明し、党内の不信任決議案への賛成の声を消滅させたのだった。
「意味がわからないんだけど」
代議士会の最中、国会の廊下ですれ違った鳩山側近議員の一人は明らかに狼狽していた。さらに別の議員もこう嘆いた。
「ハシゴを外された。意味がわからない。どうしてあの人(鳩山氏)はいつもこうなんだ。もう絶対に信用できない」
さらに小沢側近議員のひとりも筆者に電話してきて、こう語気を強めた。
「終わりだ。完全な不信任案つぶしだろ。こんな簡単な戦略にひっかかるなんて。覚書だと。なんであの家は同じ過ちを繰り返すんだ。信じられない」
この議員の言うとおり、確かに鳩山家には前科がある。
歴史は繰り返す!?
鳩山家と覚書の“因縁”
鳩山前首相の祖父、鳩山一郎首相はGHQから公職追放された際、盟友の外交官である吉田茂氏に首相の座を禅譲した。その際、二人の間にはひとつの「約束」が交わされていた。