笹森清氏死去＝元連合会長、内閣特別顧問

　元連合会長で内閣特別顧問の笹森清（ささもり・きよし）氏が4日午前5時56分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。70歳だった。東京都出身。葬儀は近親者で行い、お別れの会を後日、開く。
　埼玉県立川越高卒、1960年東京電力入社、東電労組委員長、電力総連会長、連合事務局長を経て、2001年から4年間、第4代連合会長を務めた。連合結成にも関わり、大企業社員と公務員にばかり目を向けがちだった労働運動を、勤労者一般に広げるよう努めた。連合会長時代は政界に対し、自民党との話し合い路線を打ち出し、民主党に限らず幅広い人脈を築いた。
　昨年10月、菅内閣の特別顧問に就任。政府の社会保障改革に関する集中検討会議の委員などを務めたほか、今年4月には菅直人首相の特使として訪中した。5月下旬から体調を崩し、入院していた。　

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