茶葉を乾燥させた荒茶について、政府が2日、放射性物質の検査を行い、生の茶葉と同じ基準で出荷制限を検討することを決めたことについて、静岡県の川勝知事は「科学的な根拠が明確でない」として検査しない方針を示していましたが、3日、一転して政府の意向を受け入れ、これから収獲が始まる二番茶から検査を行うことを決めました。
荒茶を巡っては、政府が2日、生の茶葉と同じ基準で出荷制限を検討することを決めましたが、静岡県の川勝知事は、荒茶は消費者が直接、口にすることはなく、「科学的な根拠が明確でない」として、放射性物質の検査をしない方針を示していました。しかし、川勝知事は3日夕方、一転して政府の意向を受け入れ、これから収獲が始まる二番茶からは検査を実施することを明らかにしました。一番茶については業者にほとんど在庫がないため検査は行わず、風評被害を防ぐため二番茶からの実施を決めたということです。検査は県内におよそ2000ある荒茶の加工場ごとに行うということで、今後、具体的な方法などを検討することにしています。川勝知事は「政府が荒茶を検査対象にしたことについて決定過程が不透明なので、今後、説明を求めていく」としています。