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東日本大震災:「復興へ一歩」 天然ワカメ漁始まる…宮古

大津波で破壊された跡が残る漁港で選別される天然ワカメ=岩手県宮古市重茂で2011年5月21日午前6時42分、加古信志撮影
大津波で破壊された跡が残る漁港で選別される天然ワカメ=岩手県宮古市重茂で2011年5月21日午前6時42分、加古信志撮影

 全国一のワカメ漁獲量を誇る岩手県宮古市で21日、天然ワカメ漁が始まった。岩手、宮城両県産の「三陸わかめ」は震災の津波で養殖ものが全滅。全国で極端な品薄状態が続くだけに、組合員らは「復興への第一歩として全国に届けたい」と意気込んだ。

 震災後、初めて出漁したのは同市重茂(おもえ)の重茂漁協組合員約100人。津波で814隻あった漁船のうち800隻を失ったが、組合員らが県外まで奔走して中古船約100隻を買い集めた。

 初日の漁は午前5時ごろから約3時間、約30隻で行われた。質、量ともに良好で、水揚げしたワカメは茎などを取り除いて次々に塩ゆでされた。県漁連によると、県内の天然ワカメ漁は17日に始まり、例年の倍の1キロ230~260円の値がついているという。【取違剛】

毎日新聞 2011年5月21日 11時15分(最終更新 5月21日 11時23分)

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