1号機、ベント操作で水素逆流か 建屋爆発の原因の可能性 (06/04 13:48)
東京電力福島第1原発1号機で、3月12日に原子炉格納容器から蒸気を抜く「ベント」を実施した際、蒸気とともに排気筒から放出されるはずの水素が別の配管から原子炉建屋側に逆流し、水素爆発の原因となった可能性があることが、東京電力の4日までの調べで分かった。 2、3号機にはある逆流防止の弁がなかった。作動中のほかの弁が停電で開いたか、閉じたかは不明。東電は「水素の漏えいルートである可能性はあるが、確定はしていない。設計上のミスかどうかは詳細な評価が必要だ」としている。 1号機では3月11日の津波の発生後、電源を喪失、炉心が冷却できなくなった。12日午後2時すぎに蒸気を放出した。 |