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【国際】

世界の全原発で安全検査を実施 ASEM外相会合声明案

2011年6月4日 11時28分

 福島第1原発6号機を調査するIAEAの調査団=5月27日(IAEA提供)

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 【ブリュッセル共同】ハンガリーのブダペスト近郊で6、7日に開かれるアジア欧州会議(ASEM)外相会合が採択する議長声明案が4日判明した。福島第1原発事故を受け、原発の国際的な安全基準を策定、世界の全ての原発で包括的で透明な安全検査を実施する必要性を明記している。

 フランスで5月に開かれた主要国(G8)首脳会議(ドービル・サミット)は国際原子力機関(IAEA)に対し、より厳格な安全基準を地震国に設定するよう促した首脳宣言を発表しているが、さらに踏み込んだ内容となっている。

 議長声明案は「日本の事故を教訓に、原発の安全性を強化する必要性」で合意。ASEMに参加する欧州、アジアの全ての国で「最高水準の原発安全基準を常に更新し、国際基準として推進する」決意を表明した。

 国際的な安全基準の策定と普及に向けては、IAEAが中心的役割を果たすべきだとして、今月下旬に開かれるIAEAの閣僚級会合での議論に期待を示している。

 また、東日本大震災などを念頭に、自然災害への対策、対応での協力強化の必要性でも一致。災害の早期警戒、リスクの評価や低減、捜索・救援活動などの分野で欧州、アジア各国が一層の協力を進めることを呼び掛けている。

 

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