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【芸能・社会】内田裕也 マイ・ウェイ謝罪 釈放から4日目50分間“ロック”な会見2011年6月4日 紙面から 交際していた女性会社員(50)を脅して復縁を迫ったなどとして、強要未遂と住居侵入の疑いで警視庁に逮捕され、起訴猶予処分となったロック歌手の内田裕也(71)が3日、東京・銀座の博品館劇場でショーアップした異色の謝罪会見を行った。釈放から4日、内田は「120パーセント、内田裕也が悪かった」と猛省をアピール。被害者や妻の樹木希林(68)ら対して謝罪の言葉を重ねたが希林を「おっかない」とも告白した。11日から韓国・済州島で開催される日韓ジョイントライブで仕事復帰するという。 内田が“みそぎ会見”に選んだ博品館は、自らが主催する年末恒例の年越しコンサートを開いてきた会場。約100人の報道陣が詰め掛けた。エルヴィス・プレスリー版の「マイ・ウェイ」が流れる中、スポットライトを浴びて華々しくステージに登場した。 冒頭、内田は左ひざをつくパフォーマンスで、被害者の女性に対して「多大なるご迷惑をおかけしました。心から反省しています」と謝罪。また、妻の希林と共演していたCM「ゼクシィ」の関係者らに向けても「心からおわびしたい」と繰り返した。 勾留は20日にも及んだ。「手錠は100回以上かけられた。ライフスタイルもかえられたようで1週間は眠れなかった。ロック(69)+ツー(2=71歳)の自分にとって精神的、肉体的にもつらかった」と振り返った。 勾留中には一度、希林が面会に訪れたが、娘の内田也哉子(35)からの連絡は一切ないと明かした。「親子断絶の状態。クレージーなことをやった代償は想像以上に大きかった」と、寂しそうに自らの過ちを悔いた。 会見は約50分間。反省の弁や今後について、また現在の政局に至るまでジョークも交えて冗舌に語った内田。だが、肝心の逮捕までの経緯などについては「ロックンロールに免じて勘弁してほしい」と歯切れが悪い。 それでも、女性との“もつれ”の原因を問われると「自分は酒を飲むとおかしくなる性格で、アルコールのせいにはしませんが、空想、妄想が働いてしまって…。ただ、暴力はなかった」と釈明。脅迫文を送ったことや、無断で女性宅の鍵を取り換えたことについては「内田裕也が内田裕也じゃなくなった。何かに取りつかれてしまった。ロックンロール屋がロック屋に電話して鍵を換えるなんて、シャレにならない」と自虐的なギャグで笑いを誘った。 また、被害者との復縁については「ありえません、そんなことになったら人間サイテーだ。ただ、女性の幸せを願っている」ときっぱりと言い切った。 今後について問われると、「堂々とやっていきたい。世の中に少しでも貢献できることをしたい。内田裕也の末路を見届けてください。ロックンロール!」とおなじみのせりふで締めくくった。 ◆一問一答「本木に好事魔多しと言っておいてオレが」ほかに取材陣との主なやりとりは次の通り。 −逮捕の時の気持ちは 夢の中にいるような気持ちで家宅捜索を受けて「内田裕也こと(本名)内田雄也を逮捕します」と刑事さんから言われ、あぜんとした。気が動転して、事の重大さに気付いていなかった。 −勾留中は何を考えていた 孤独感と自己嫌悪。前半1週間は寝られなかった。内田はヒット曲がなくロックシンガーではたいしたことがないという記事は悔しかった。 −家族への思いは 僕だけが内田家の問題児で、希林さんは娘(也哉子)を立派に育ててくれて、(娘婿の)本木雅弘は日本を代表する俳優になって、ほかにはない家族だ。本木には「好事魔多し」と言っていて、まさかオレがこんなことをしでかすとは。うれしかったのは、本木が「私が責任をとりますから、いつでもCM契約を解除してください」と言ったと聞いて、房内で感激したのを覚えてます。 (登場曲が「マイ・ウェイ」だったことに) 「監獄ロック」をかけて出ていこうとしたら、弁護士に「それは絶対ダメだ」と言われ、自分の歌を歌って出て行こうと思ったら「それもダメだ」といわれて… −希林を思っていながら、ほかの女性と付き合うのはどうして 伊集院静さんに聞いてください。シェークスピア以来、男と女の関係は解決できていない永遠のテーマ。僕は人間がすごく好きなんです。 ◆「謝らないんですか」にシドロモドロ結婚38年の大半が別居ながら、希林とは夫婦。会見では希林が勾留されていた警視庁原宿署に一度だけ面会に訪れた時の様子が明かされた。 「お互いに1分ぐらい言葉もなく、希林さんから『謝らないんですか』と言われて、立ち上がって『まっ、いろいろヨロシク』ってわけの分かんないことを言って…」。動揺がありありと分かる説明に取材陣は大爆笑。当日は恐怖と反省で「ろくに会話がなかった」が、「最後に(希林が内田を)ジロッと見て『それでは失礼します』と一言あって…その日は眠れなかったですね。うれしかったですが」と照れくさそうに語った。 「自分から謝らなかったんですか?」とリポーターに突っ込まれると、「素直に『申し訳ない』と言えないところは内田裕也の“性(さが)”」と釈明。釈放後に謝罪の思いから希林の自宅を訪ね、手を合わせたとした。 今後の関係について、自分からの「離婚はない」とし、「(同居は)僕がもうちょっとまじめになって、向こうがおじゃまじゃなければ、家族らしい行動をとりたい。銀座を歩きたいとまでは言わないけれど、会食してうち解ける時がくれば」としみじみ。「愛してる?」との問いには、「大好きですよ」と即答しつつ、「でも、ちょっとおっかない」と本音もこぼれた。 【事件概要】内田は4月2日、交際していた女性会社員(50)宅に「暴力団と交際していることを会社に連絡した。今ならまだ間に合う」などとした趣旨の手紙を送り付けた上、同19日には女性宅の鍵を業者に依頼して無断で取り換えて室内に侵入した疑いで5月12日に住居侵入と強要未遂の容疑で逮捕された。 内田は容疑を認め示談も成立したことから同31日に起訴猶予処分で釈放された。一方、妻の希林は逮捕翌日の5月13日に会見。「事件は何十年前に起きてもおかしくなかった」「(内田)逮捕はありがたかった」などとした。 PR情報
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