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汚染水、20日にも外部漏出のおそれ~東電
「東京電力」は3日、福島第一原子力発電所の高濃度の放射性物質を含んだ汚染水の保管と処理について報告書を発表した。今月20日にも外部に漏れ出すおそれがあるとしている。
東京電力は、敷地内にたまった高濃度の汚染水が5月末までに10万5100トンに上り、放射性物質の量は72万テラベクレルと推定されると発表した。これは一年間に外部へ放出が認められる限度の約320万倍にあたる。
現在、原子炉を冷やすために注水が続いているが、汚染水は建屋内で漏れ広がっているとみられている。さらに、これまで降った雨も流れ込み、3日朝の時点で2号機と3号機の作業用トンネルのたて坑では、水面から地上までの高さが約20センチとなっている。今のまま水位が上がれば、早くて今月20日に外部に漏れ出す可能性があるという。ただ、今月15日には放射性物質の濃度を下げる水処理システムを稼働させるため、汚染水の流出は避けられるとみている。
報告書では、雨による水位の上昇を想定していないため、東京電力は、大雨が降った場合、汚染水がいっぱいになる時期は早まると説明している。
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