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【大リーグ】

イチロー、“タコまみれ” 今季18度目の無安打、ヤバイ…

2011年6月4日 紙面から

5タコと合わせて悔しさ倍増…1回、見逃し三振を喫するマリナーズのイチロー。これでメジャー通算三振は700に=セーフコフィールドで(共同)

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 これを“異変”と言わずして、何と言うのだろうか。イチローは鋭い当たりが野手の正面を突く不運もあったが、結果は5タコ。50試合以上を消化時点でのメジャー自己ワースト打率を2割7分に更新してしまった。

 以前に「最低でも1試合に1安打」と話していた安打製造機は、これで今季早くも18試合目の無安打。まだシーズンの約3分の1を消化した時点なのに、早くも09年のシーズントータルの数字と並んでしまった。さらに悪いことは重なるもの。試合前にイチローのキャッチボール相手を務めてきたソーンダースがマイナーに降格。突如として練習パートナーも失い、第1打席にはメジャー通算700三振も喫した。

 試合後のイチローは無言を貫いた一方、それでも全幅の信頼を寄せたのがウェッジ監督だ。「鋭い打球が飛んでいるし、振りも良くなってきている。イチローは完全無欠のプロだし、この状況に屈したりはしない。これまで何度もそうしてきたように、絶好調の力強い姿を取り戻してくれるだろう」

 ただ、指揮官が主軸の不振に楽天的でいられるのもチームの勢いが衰えないおかげだろう。打っては新人ペグエロが2発4打点の暴れっぷりを見せるなど、今季チーム最多の4本塁打。投げてはエースのヘルナンデスが7イニング1失点の好投を見せ、レイズ4連戦に先勝した。

 現在5カード連続勝ち越し中でここ15戦12勝。地区首位レンジャーズを1・5ゲーム差でピタリ追走し、チーム全体の雰囲気は近年でも最高の盛り上がりを見せつつある。あとは、チームリーダーがどこまで復調してくるのか。イチローが本来の姿を取り戻せば、マ軍の首位獲りも一気に現実味を帯びてくるのだが…。

 

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