米が被ばく線量予測図公表 20ミリシーベルト超の恐れ米エネルギー省は20日までに、福島第1原発の周辺地域に1年間とどまった場合、原発から北西方向に40~50キロにわたり、積算線量が20ミリシーベルトを超える恐れがあるとする予測図を発表した。 予測は航空機を使った観測データに基づくもので、予測は「控えめなもの」とする一方、人が屋内にいても被ばく量は減少しないと仮定して計算したとしている。 一方、文部科学省が20日発表したデータによると、同原発から北西約30キロに位置する福島県浪江町赤宇木手七郎で、3月23日~4月19日(14日、17日は除く)の積算ですでに18・94ミリシーベルトの積算線量を測定している。 日本政府は、積算線量が20ミリシーベルトに達する恐れがある地域を「計画的避難区域」に指定することを決めている。 一般人の年間被ばく線量限度は1ミリシーベルト。 前川和彦東京大名誉教授(救急医学)は米エネルギー省の予測について「浪江町ではすでに高い線量が測定されている。原発から40~50キロの距離でも1年間の積算が20ミリシーベルトを超えるのは当然。範囲も広がっていくだろう」と話している。 【共同通信】
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