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【プロ野球】

広島、50イニング連続無得点 リーグワースト記録

2011年6月4日 紙面から

◆オリックス6−3広島

 勝ったようなお祭り騒ぎだった。不名誉記録に歯止めがかかったのは、スタンドに諦めムードが漂う終盤だった。7回1死一塁、東出が振り抜いた打球はオリックスの右翼・由田の頭を越えた。一塁走者の梵が三塁ベースを蹴ると、チームとして51イニングぶりに踏むホームを一気に駆け抜けた。

 「外野が前に来ていた分、越えてくれたね。点が入ってよかったよ」。惨敗でも殊勲打。でも、東出の表情が緩むことはなかった。

 本塁が遠かった。5月26日の西武戦の4回に2点を奪って以来、この試合前まで4試合連続完封負けで44イニング得点なし。この日も2回にノーヒットで貰った無死満塁のビッグチャンスで、後続がまさかの3連続凡退。野村監督が「満塁でパスボール2つくらいやってくれないかなと。いや、本当にどんな形でも点が取れれば、気持ちが楽になるから」と振り返ったのは本音だった。

 6回までスコアボードにゼロがきれいに並び、96年ヤクルトの49イニング連続無得点のセ・リーグ記録を15年ぶりに更新。だが、不名誉な連続無得点を50イニングで何とか食い止めた7回は、トレーシーの中前打で2点目。9回に東出の2打点目となる二塁打も飛び出した。

 「呪縛が解けた? 解けたとは思っていない。結果を残していかなくてはいけないと思うから」と野村監督。連続無得点記録は止まっても、連敗は7に伸び、借金も3。先月24日を最後に遠ざかっている白星を手にしたとき、指揮官にもようやく笑みがこぼれるのだろう。(中谷秀樹)

 

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