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定数削減案は紛糾 大阪府議会 議場封鎖 副議長、未明に辞表

ソファをバリケードにして、議場に入ろうとする大阪維新の会の議員ともみあう他会派の議員ら

 大阪府議会で3日に開かれた本会議は、橋下徹知事が代表を務める「大阪維新の会」(維新)が統一選で掲げた公約を踏まえて提案した、議員定数を109から88に削減する条例改正案の審議の進め方などをめぐって会派間の調整がつかず紛糾。公明などの議員が、議場を封鎖する“実力行使”に出るなどして、採決は4日にずれ込んだ。民主の上野和明副議長は「議会運営に責任を持てない」として同日未明、辞表を提出した。

 維新の条例改正案は「人口10万人あたり議員1人」を適数として定数を割り出し、現行の選挙区に割り振ったもの。21選挙区で1ずつ定員を削減する。

 定数は21減となる一方、「一票の格差」は現在の2・2倍から2・88倍に拡大する。維新は昨年9月議会でも同じ条例改正案を提案したが否決されていた。

 だが、4月の府議選で過半数になり、今回は「統一選の選挙公約であり、必ず可決させる」(維新幹部)と強行突破に踏み切る構え。

 公明は、法改正を経て選挙区を衆院小選挙区と同じ19区に合区し、定数を87とする試案を用意。自民も定数88で維新案より格差が広がらない代替案を水面下で準備するなどして、維新に継続審議を求めた。

 3日午後11時半ごろには、維新に反発する公明などの府議らが議場の出入り口をソファやスクラムで封鎖。会期延長を決める本会議を開催するため、入場しようとする維新の府議たちともみあいになると「結局は数の力か」「アホなことをするな」などと怒号が飛び交った。会期は延長されたものの、採決は4日にずれ込んだ。

【写真説明】ソファをバリケードにして、議場に入ろうとする大阪維新の会の議員ともみあう他会派の議員ら=3日午後11時37分、大阪市中央区 

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