政治

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解説:君が代起立斉唱義務付け条例 大阪府議会、議論尽くさず成立

 ◇危うい議会運営

 賛否が分かれる君が代起立斉唱条例をスピード成立させた大阪維新の会。「数の力」にのまれ、チェック機能を失った議会のあり方には危うさを感じざるを得ない。

 条例案は橋下徹大阪府知事が5月上旬に維新幹部に作成を指示。同月25日に議長に提出されたが、所属議員全員に内容が示されたのは25日未明で、提出前に約2時間、非公開の協議をしただけだ。若手は「反対意見はなかった」と言うが、維新内でさえ十分に議論された形跡はない。

 中西正人教育長は答弁で「条例化は必要ない」と異例の反論を展開し、他会派も継続審査を求めた。しかし、維新は教育常任委員会の審議を1日で打ち切り、議論は深まらなかった。橋下知事と維新は、今秋に予定される知事・大阪市長のダブル選に向けて、実績を一つでも積み重ねようという狙いがある。しかし、強引な議会運営には府民も納得しない。異論にも耳を傾ける謙虚さを求めたい。【堀文彦】

毎日新聞 2011年6月4日 東京朝刊

 

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