'11/6/3
自転車事故の割合が増加
広島県内で発生した交通事故のうち、自転車が絡む事故の割合が増加している。昨年起きた約1万6千件の約2割を占め、2001年に比べて2ポイント強上昇した。信号無視など自転車側の交通違反による事故も1割近くあるため、県警は交通ルールやマナーを守るよう呼び掛けている。
県警交通企画課によると、昨年の交通事故発生件数は1万6546件で、うち自転車の絡む事故は19・8%の3282件。事故全体は01年の2万2276件に比べ約26%減ったが、自転車事故の割合は01年の17・4%から増加傾向が続いている。
自転車が絡む事故の発生場所は交差点が最多。昨年は2425件で73・9%を占めた。うち8件は死亡事故で、いずれも乗用車にはねられた。同課の沖野弘昌管理官は「右折する自動車が対向車に気をとられ、横断中の自転車を巻き込むケースが多い」と分析する。
一方、今年4月末までの自転車事故でみると、934件のうち信号無視など自転車側の過失が原因の事故が84件(9%)あった。
【写真説明】2月に自転車の人がはねられる事故が起きた交差点(広島市中区)