2011年4月5日 20時58分 更新:4月6日 0時1分
茨城県神栖市の「はさき漁協」所属の底引き網漁船「第5松丸」(15トン)が5日、千葉県銚子市の銚子漁港・市場に水揚げできず、引き返していたことが分かった。銚子市漁協は茨城沖の水産物は安全性が確認されていないとして受け入れていないという。
はさき漁協関係者によると、同船の篠塚松彦船長(52)は同日、3人の乗組員とともに震災後初めて出漁し、鹿島灘沖約35キロ付近で操業した。午前6時ごろ、ボタンエビやキンキなどを銚子港に水揚げしようとして連絡したが、市場から「茨城で取れた魚は入港を控えてほしい」と断られたという。
これに対し、銚子市漁協は「(安全が確認でき次第許可するという)当初方針に基づき茨城県の船からも千葉沖の水産物を受け入れており、拒否したのではない」としている。【岩本直紀】