チラシの裏SS投稿掲示板




感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[28015] クララの異世界TS転生記
Name: EIGANTH◆3d51a452 ID:3fb74e41
Date: 2011/05/27 14:16
はじめましてEIGANTHです。
これまではROM専だったのですが急に小説を書きたくなり書き始めました。

この小説は以下のことを含みます。
・異世界転生
・TS(男→女)
・魔法
・石(4話から)

感想等をいただけると嬉しいです。
それではよろしくお願いします。



[28015] ~まきのいち~
Name: EIGANTH◆3d51a452 ID:3fb74e41
Date: 2011/05/30 00:41
やあ、俺クララ。
苗字はない、平民には苗字は無いらしい。
だから俺も苗字無しだ。

なんで自分のことを「俺」って呼んでるかって?
実は俺、前世の記憶があるんだ。
いわゆる転生系ってやつだな。
俺も前世でそういう2次創作とかよく読んでたけど、まさか自分が体験することになるとは思わなかった。
さすがに最低系ではなかったから、チート能力とかは無さそうだけど。

ちなみに前世の名前は相川翔太で、もちろん男だ。
そうでなきゃ自分のことを「俺」なんて呼ばないね。
俺っ娘は趣味じゃなかったんだが、まさか自分がなるとは…。


そうだ、家族について説明しようか。

まず父ちゃん。
父ちゃんの容姿は…、可も無く不可も無くってとこかな。

典型的なコントラート人の髪と目で、実は頬に薄い傷があるんだ。
父ちゃんは否定するけど、爺ちゃんにそっくりなんだ。
爺ちゃんも父ちゃんと同じ濃い目の茶髪にこげ茶の目、でも背は少しだけ爺ちゃんのほうが高い。

婆ちゃんは二人よりも明るい茶色の髪に鳶色の目。
笑顔がとっても優しくて、いつもやわらかく頭をなでてくれるんだ。

あと、婆ちゃんはすごく料理がうまい。
材料や調味料なんかは、現代日本で暮らしてた身としては鼻で笑ってしまうレベルでしかないのに、なぜか絶品の料理を作り出すんだ。

そして1歳になる妹のマリア。
俺が母ちゃん似で、マリーは父ちゃん似。
父ちゃん譲りの顔立ちと、婆ちゃんそっくりの鳶色の目なんだ。

生まれてすぐは皺くちゃで猿みたいだったけど、いまでは「ねーた、ねーた!」って言いながら俺の後をついてくるようになってむちゃくちゃ可愛い。
俺は超絶可愛いこの妹を、大事に大事にしていくつもりだ。

最後に母ちゃん。
母ちゃんを一言で表すなら、「美少女」の一言に尽きるね。
金髪碧眼の超美少女。
系統でいうなら、美人系というより可愛い系だと思う。
たぶん、街を歩かせたら10人中7人か8人は振り返るんじゃないかな。

本人は22歳だって言い張ってるけど、もっと若いんじゃないかと俺は思ってる。
十代でも通るね、あれは。だから美「少女」
まあ、母ちゃんは自分が童顔なのを気にしてるから面と向かっては言わないけど。

そういえば前に爺ちゃんが教えてくれたんだけど、母ちゃんの家系は巫女の一族だったらしい、でも母ちゃんの曾婆ちゃんがめちゃくちゃ美人で、皇帝が無理矢理王宮付きにしてしまったんだそうだ。
だから実は母ちゃんは帝国貴族なんだと。
それがなんでこんな田舎の、冴えない村人A(父ちゃん)と結婚したんだろうね~。

そうだ、モルのことも紹介しなくちゃ。
モルは母ちゃんの使い魔で、その正体は白竜の成体なんだ。
1回だけ変身してくれたんだけど、体中が光り輝いててめちゃくちゃカッコよかった。

自分の好きな姿に変身できる特殊能力を持っていて、普段は母ちゃんが疲れないように十歳ぐらいの男の子の姿をしてる。
なんで男の子なのか聞こうとしたら、母ちゃんが真っ赤になってモルの口を押さえたから結局聞いてない。
今度母ちゃんがいないときに聞いてみよう。


俺の姿か?俺の姿は母ちゃんに瓜二つなんだぜ。
まさしく妖精だね。
…自画自賛するなってか?
少しぐらい許してくれよ、こちとら何の因果か幼女に転生して動転してるんだから。
カワイク生まれたことを喜ぶくらい、いいよな。……ハァ…OTL

   ――   ――

「クララー?もうすぐご飯だから、お絵かきはおしまいにしましょうね」
「はい、母さま。でも母さま、絵ではなくて日記ですっ」
「ふふっ、日記は読めるように書くものよ?私のまねっこはいいけど、まず字を書けるようになりましょうね」
「…はぁい」(くそぅ、俺は日本人だ。英語もコントラート語も苦手なんだよ)
「うふふ。じゃあ、お父さん達を呼んできてくれるかしら?」
「はい、お婆さま」
こうしていつものように俺の1日は過ぎていくのだった。



[28015] ~まきのに~
Name: EIGANTH◆3d51a452 ID:3fb74e41
Date: 2011/05/30 00:47
やあ、久しぶり。
俺だ、クララだ。

早いもので俺も、もう6歳になった。
あと、妹と弟とさらに妹ができた。
双子のエカテリーナとミハイル。
さらにその下にアンナが最近生まれた。
3人とも、とても可愛い。

まあ、夜鳴きがうるさかったのはアレだけど。
とくに双子!片方が泣いたら釣られてもう片方も泣き出すし…。
まあ、機嫌がいいときはめちゃくちゃ可愛いから許すけど。


それはさておき
最近知ったんだが、この世界には魔法があるらしい。
ということで、早速教えてもらうことにした。

「母さま、魔法を教えてください」
「ごめんねクララ。お母さん白魔法しか使えないから普通の魔法はあまり教えられないの」
「白魔法と普通の魔法って、どう違うの?」
「普通の魔法は系統魔法って言って、基本的に誰でも使えるの。ちなみに私は体質的に魔法が使えないから、光の精霊にお願いして力を貸してもらう白魔法しか使えないのよ」
「そうなんだ」
「クララちゃんはまだ妖精さんとお話したことがないでしょう?だから系統外魔法はまだ使えないわ」
「系統外魔法って?」
「普通の魔法は系統魔法と言うのは説明したわね。系統魔法以外の魔法をまとめて系統外魔法と呼ぶの」
「系統魔法と系統外魔法…」
メモしなきゃ忘れちまうな、こりゃ。
「お母さん白魔法の勉強しかしてないから系統魔法にはあまり詳しくないの。お父さんなら系統魔法も使えるから詳しいと思うわ」
「じゃあ今晩父さまに聞いてみます」

   ――   ――

「父さま、系統魔法を教えて下さい」
「お、クララはそんな難しい言葉を知っているのか。偉いぞ~」
「今日母さまに教えてもらいました」
「そうかそうか」
「…」
「……」
「…父さま、系統魔法を教えてくれないのですか?」
ふはは、どうだ。最近習得した、対父ちゃん用必殺技上目遣いだ。
鏡がないからいまいち威力が把握しきれてないけどな!
「…いや、魔法は基本的に戦うためのものだからなぁ。クララは女の子なんだし、いらないんじゃないか?」
ほぉ、魔法は戦いの手段なのか。
なんでもできる便利なワザじゃないんだな。
「女だからこそ、護身用に覚えておけば安心ですっ」
「それもそうだが…。魔法が使えると戦争にかりだされるかもしれない」
戦争か、それは嫌だな…。
でもせっかく魔法がある世界に転生したんだから、魔法は使いたいな。
「それなら魔法が使えることを隠せば大丈夫ですっ」
「うーん、けどなぁ…」
「いいじゃない、魔法ぐらい教えてあげても」
「ルナ…」
母ちゃんナイスッ!!
「そうよ、魔法は誰でも使えるんだからいいじゃない。それに戦争にかりだされる程魔法が使えるのは、ほんの一握りよ。私だって魔法は使えるけど、火打石が必要ない程度だもの」
「母さんまで」
「ありがとう!おばあさま」
「そうだな、滅多にわがままを言わないクララがお願いしてきたんだし、教えてやるか」
「ありがとう!お父さま!」
「確か魔法について書いてある本が倉庫に残っていたはずだから、取ってくるよ」
「私もいきますっ」

この日から、夕食後に1時間ほど魔法の本を読んでもらうのが俺の日課になった。



[28015] ~まきのさん~
Name: EIGANTH◆3d51a452 ID:3fb74e41
Date: 2011/06/02 23:09
やあ、久しぶりだな。
俺だ、クララだ。
この「俺」ってのも直したほうがいいかもしれないって思うようになってきた。
まあ、日本語で自分のこと「俺」って呼ぶのと、コントラート語で自分のことを「私」って呼ぶのは全然違うから、うっかり間違うこともないんだけどな。
さすがに10年も女やってると「俺」の意識も薄れてきて、クララであることに違和感がなくなってきたからなぁ。


まあそんなことはどうでもいい、おいておこう。
魔法の存在を知ってから4年間欠かさず訓練を続けた結果、魔法が使えるようになった。
まあ本当は誰でも使えるらしい、以外と簡単に。
ただ実用に耐えるレベルになるためには、かなり訓練しなければならない。
例えば、魔法の訓練をしたことがない人が火の魔法を使ったとする。
その場合たいていの人は火花が出る程度。
よくて小さいろうそく程度だろう。

そして4年間訓練し続けた俺は、火炎放射器ぐらいかな。
呪文を唱えるだけで手から火が出たり、水がほとばしったりするのは魔法の醍醐味だね。
それと魔法について、これまでに勉強した内容を簡単に説明してみようと思う。

系統魔法…基本的に誰でも使える
系統外魔法…限られた人しか使えない

系統魔法には4つの属性がある
火属性…魔力を使って炎を出す。
拡散系が得意で、広域殲滅ができる。
水属性…魔力を使って水を出す。もしくは空気中の水分を集めて使う。
収束系が得意で、一撃必殺ができる。
土属性…魔力を使って土を操る。
質量系が得意で、物量作戦ができる。
風属性…魔力を使って風を起こす。
高速系が得意で、高速移動ができる。

系統外魔法は系統魔法以外の魔法全般を指し、明確に決められている訳ではない
主な系統外魔法は次の4つ
白魔法(光魔法、白魔導ともいう)
光属性の魔物や妖精と契約することで使えるようになる

黒魔法(闇魔法、黒魔道ともいう)
闇属性の魔物や妖精と契約することで使えるようになる

回復魔法
怪我や病気を回復する魔法
使うためには、クリスティーヌ聖国にある大聖堂で宣誓しなくてはならない

召喚魔法
魔物や動物、現象などを召喚する魔法
この魔法が使えるのは一握りだけで、しかも後天的に使えるようになることはまず無い。
生まれつき召喚魔法が使える人材は「サモナー」と呼ばれ、優遇される。

などなど…
ざっと説明したけど、我ながらよく勉強したと思う。
なぜならノートなんて良いものが無いから、全部暗記してるってこと。
子どものやわらかい脳みそでよかったよ。
呪文とかもすらすら覚えられるからな。

異世界転生を十二分に満喫している俺だった。

   ――   ――
おまけ~ある日の魔法練習~
「さて、今日も練習するか…。『古の精霊よ、我に力を貸し与えよ。わが手に始祖の偉大なる力を!』…なんつて」

「ねえマリア姉ちゃん、クララお姉ちゃん何してるのかなぁ?」
「かなぁ?」
「魔法の練習かな?でも呪文にしては何いってるかわかんないし、…なんだろ?」
「クララお姉ちゃんは凄いよね、毎日同じ訓練を欠かさず続けてるんだから」
「うんうん」
「確かに。私は水属性以外はやる気が起きないよ」
「得意な属性がはっきりしてるならまだいいよ、マリア姉ちゃん。私はどれもいまいちだからなぁ」
「ぼくは風が好き」
「ミーの得意な魔法なんか聞いてない!」
「べーッ!」
「こら、カーチャもミーシャも喧嘩しちゃだめ」

「どうしたのみんな?こんなところに集まって」
「あ、クララお姉ちゃん!」
「クララお姉ちゃん!」
「えーと…、カーチャ達が一緒に魔法の練習をしたいって」
「あ!マリア姉ちゃん!」
「ちがう!」
「あれ?一緒に魔法の練習したくないの?」
「そんなことないよ!一緒に練習する」
「する!」
「ふふ、じゃあ今日はゴーレムでサッカーしようか」
「うん!」
「サッカー!」
「じゃあ、私キーパー」
「マリア姉ちゃんずるい!」
「ぼくふぉわーど!」

そんなある日の子どもたち



[28015] 金額換算表
Name: EIGANTH◆3d51a452 ID:3fb74e41
Date: 2011/06/03 22:59

銅貨1枚 = 約20円

銅板1枚 = 銅貨20枚 = 約400円(500円玉感覚)

銀貨1枚 = 銅板5枚 = 銅貨100枚 = 約2000円

金貨1枚 = 銀貨10枚 = 銅貨1000枚 = 約2万円

金板1枚 = 金貨100枚 = 約200万円

金塊1個 = 金板50枚 = 約1億円

という風になっています。


感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.00484609603882