(交流戦、巨人4−2楽天、3回戦、巨人3勝、3日、東京ドーム)巨人は5連敗中の先発・東野が楽天打線を6回5安打1失点に抑える好投、4−2で楽天を下した。
鬼の形相で先発のマウンドに向かった。もう負けられない。強い気持ちを胸に、東野は右腕をめいっぱい振った。「続けたらいいですね。長い回を投げられるように頑張ります」。前日2日には、5月28日のロッテ戦(QVCマリン)、31日の西武戦(西武ドーム)で内海、ドラフト1位・沢村(中大)がそれぞれマークした完投勝利に続けるよう、短い言葉にやる気を込めた。
一回、先頭の聖沢への四球と盗塁などでいきなり一死二塁のピンチを迎えた。続く松井稼の二ゴロで二死三塁とすると、山崎への2球目が暴投となり先制点を許してしまう。それでも二回以降は直球とキレのあるスライダーを軸にゴロと三振の山を築き、五回までで3安打1失点5奪三振と、本来の投球を取り戻した。
巨人は楽天先発の塩見に五回までラミレスのソロ本塁打1本に抑えられていたが、六回、この日2本目となるラミレスの本塁打などで2点を追加、続く七回にも長野の適時打で得点し、連敗中の右腕を援護、楽天相手に今季負けなしの3連勝となった。