太陽に一部がかかり、左上方向に見える円が幻日環(げんじつかん)、太陽を中心とした円が日暈(ひがさ)=5月31日午前11時40分、諏訪市中洲 |
まるで指輪のよう−。諏訪市中洲で31日正午前、うっすらと雲がかかった空に、「幻日環(げんじつかん)」の円が現れた。太陽を中心とする光の円「日暈(ひがさ)」も同時に見ることができた。
長野地方気象台によると、幻日環、日暈とも、太陽の光が雲の中にある氷の結晶で屈折して起こる現象。同気象台は「幻日環がこれほどはっきりと見えるのは非常に珍しい」としている。
諏訪市街地や伊那市では、日暈のほか「環水平アーク」も観測できた。暈の内側が周囲より暗く見えた時もあり、同市西春近の男性は「太陽の周りが黒くなって見えた。こんなことは初めてだ」と驚いていた。