6月3日のながさきニュース
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長崎新聞
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福島入りした本県関係者の体内から放射性物質 健康に影響なし
長崎大は2日、福島第1原発事故発生直後から医療活動や行政支援で福島入りした本県関係者の内部被ばく状況を調べた結果、一部から放射性物質「ヨウ素131」と「セシウム137」を検出したことを明らかにした。
いずれも自然界には存在しないが、同大先導生命科学研究支援センターの松田尚樹教授は「健康には全く影響のないレベル」としている。
松田教授によると、事故発生直後から3月末までに、福島県に派遣された長崎大などの医療チームや県内の自治体職員など87人を全身測定装置「ホールボディーカウンター」で検査。このうち、ヨウ素131が34人から、セシウム137が22人から検出された。
体重1キロ当たりの平均検出量はヨウ素が8・2ベクレル、セシウムは12・5ベクレル。通常、一般成人の体内には、同じ性質の放射性物質「カリウム40」が体重1キロ当たり50〜70ベクレル程度含まれており、今回の検出量はその数値に比べ極めて低い。対象者の滞在期間は数日間から1週間程度だった。
同大は、4月以降も福島入りした関係者を対象に検査を続けているが、検出される数値は、いずれも限りなくゼロに近づいているという。
松田教授は「安全・安心のデータを提供するという意味では、意義ある数値」と指摘。今後、福島での行動パターンと放射性物質の検出量との関係性などについてさらに解明を進める。
同大の研究グループは、これまでに検査した約300人のうち、150人分のデータについて、5日に広島で開かれる「原子爆弾後障害研究会」で報告する。
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