政治【内閣不信任案】一転不発…自民は茫然自失+(2/2ページ)(2011.6.2 21:42

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【内閣不信任案】
一転不発…自民は茫然自失

2011.6.2 21:42 (2/2ページ)
内閣不信任案の否決が確実となり、石原伸晃幹事長の演説に力なく拍手を送る自民党幹部 =2日午後、衆院本会議場(酒巻俊介撮影)

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内閣不信任案の否決が確実となり、石原伸晃幹事長の演説に力なく拍手を送る自民党幹部 =2日午後、衆院本会議場(酒巻俊介撮影)

 それまでは各派領袖(りょうしゅう)も政権奪回したかのように浮かれていた。町村信孝元官房長官は「不信任案を可決し、谷垣政権をつくろう」と気勢を上げた。麻生太郎元首相は「目的限定、期間限定で新しい政治の形を組んで復興を達成しなければいけない」と意気込んだ。

 とりわけ失望をあらわにしたのが、公明党とともに決戦シナリオを演出した大島理森副総裁だった。

 衆院本会議で、不信任案の提案理由説明に立った大島氏は、20分間の持ち時間を20分間もオーバーして怒りをぶつけた。

 「辞めるという首相のもとで国会の責任ある答弁ができますか? 辞める首相と外交交渉なんて世界は信頼するでしょうか? お辞めになるなら今すぐお辞めなさい!」

 不信任案否決後は謀略説まで流れた。ある自民幹部は小沢氏周辺にこう打ち明けられて絶句した。

 「もともと菅首相に鈴を付けるのが目的だった。これが小沢さんのシナリオだったんだ…」

 谷垣氏は漢詩の一節を引用した。

 「流星光底長蛇を逸す」

 10年間1本の剣を磨いてきながら振り下ろす刀の閃光(せんこう)で敵を切り損ねたという意味だ。その表情は脱力し切っていた。(赤地真志帆)

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内閣不信任案の否決が確実となり、石原伸晃幹事長の演説に力なく拍手を送る自民党幹部 =2日午後、衆院本会議場(酒巻俊介撮影)
衆院本会議(内閣不信任決議案) 野党席。左から野田毅議員、谷垣禎一・自民党総裁、森喜郎議員=2日午後、国会・衆院本会議場(宮川浩和撮影)
衆院本会議(内閣不信任決議案)採決の投票に向かう谷垣禎一・自民党総裁=2日午後、国会・衆院本会議場(宮川浩和撮影)
衆院本会議で菅内閣に対する不信任決議案の採決が行われ、記名投票をする議員=2日午後、国会・衆院本会議場(酒巻俊介撮影)

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