43人が犠牲となった、長崎県の雲仙・普賢岳の大火砕流から、3日で20年となり、被災地の島原市では犠牲者を追悼する式典が行われます。
平成3年6月3日、長崎県の雲仙・普賢岳で発生した大火砕流では、地元の消防団員や報道関係者など43人が犠牲となりました。大火砕流から3日で20年となり、被災地の島原市では午前10時から、およそ600人が参列して犠牲者を追悼する式典が行われ、遺族の代表や島原市の横田市長が追悼のことばを述べます。また、亡くなった消防団員を悼む慰霊碑の前でも追悼式が行われます。このほか、地元の小学校や中学校では、子どもたちが被災者から直接当時の話を聞く授業が行われます。そして、大火砕流が発生した午後4時8分に全域でサイレンが鳴らされ、多くの犠牲者が出た農業研修所の跡地などで遺族などが黙とうします。夜には、当時の記憶を次の世代に伝えようと、小学生が作った2000本のキャンドルが、島原市の雲仙岳災害記念館にともされることになっています。