スーパーの不当要求に初の課徴金
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スーパーの不当要求に初の課徴金

6月3日 4時3分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

岡山市のスーパーマーケットが納入業者の従業員に商品の陳列などを手伝わせた行為について、公正取引委員会は、独占禁止法に違反するとして、およそ2億円の課徴金の支払いを命じる方針を固めました。取り引き上の優位な立場を使った不当要求で、課徴金が命じられるのは初めてです。

岡山市のスーパーマーケット「山陽マルナカ」は、商品を納入している業者に従業員を派遣させて商品の陳列や棚卸しを手伝わせたなどとして、公正取引委員会は去年5月、立ち入り検査をして調査を進めていました。関係者によりますと、山陽マルナカは、このほかにも売れ残った商品を一方的に返品したり、店でセールを行った際に商品の値引きを求めたりしていたということです。公正取引委員会は、こうした行為は取り引き上の優位な立場を使って不当な要求をすることを禁じた独占禁止法に違反するとして、近くおよそ2億円の課徴金を支払うよう命じる方針を固め、文書で通知しました。去年施行された改正独占禁止法では、談合やカルテルなどに加えて、取り引き上の優位な立場を使った不当要求も課徴金の対象となり、今回は初めての適用になります。山陽マルナカは「通知を受けたことは事実だが、現在対応を検討中なので、コメントできない」と話しています。