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猛虎打線粉砕!ダル4安打完封 止められない“進化の秘密”

猛虎打線粉砕!ダル4安打完封 止められない“進化の秘密”
ダルビッシュにとって、貧打の阪神が相手では味方の援護は1点で十分だった

 日本ハム・ダルビッシュ有投手(24)が、1日の阪神戦(札幌ドーム)で4安打103球で2試合連続完封勝利。自身初の7連勝で両リーグ単独トップの7勝目を挙げた。昨年の交流戦で同投手に土をつけた阪神打線も今年はお手上げ状態。進化を続けるダルビッシュに退化中の阪神打線が相手では、とても太刀打ちできない。

 今季最速156キロの直球と、動くツーシームを駆使して阪神打線の凡打の山を築いたダルビッシュ。4月19日のオリックス戦から足かけ7試合で35イニング連続無失点は、57年前の東映フライヤーズ時代に米川泰夫投手が残した球団記録に並んだ。

 単なる7連勝以上の快挙に、「これも味方の守備、点を取ってくれる攻撃、ファンの声援があったからこそ。感謝しています。直球とツーシームが良かったです」と謙虚に話したダルビッシュ。

 昨年5月29日に阪神と対戦した時は、7回で被安打9、与四球4で4失点で黒星を喫した。

 その阪神に、1年前とは別人のような姿を見せつけたダルビッシュは「去年は自分の状態が悪かった。見てもらったらわかるように球は違いますし、今はツーシームがある。以前は終盤では『直球を外角にきっちり投げなきゃ』というのがあったけど、ツーシームがあるので、真ん中に投げていればいいと思えるようになりました」と“進化”の手応えを語った。

 今年のダルビッシュの良さについて梨田監督は「ゆったりとして力まずに、最後にピュッと放るというか、変化球のタイミングで直球を投げられている」と言う。

 阪神の各打者もダルビッシュの迫力アップに目を見張るばかりで、この日4打数ノーヒット2三振のマートンは「今日の投げっぷりは、自分が今まで野球をやってきて対戦してきたどの投手よりも良かったと感じた」と脱帽。

 主砲の新井も最初の2打席で連続三振。第3打席ではバットのグリップを余して短く持って工夫したが敢えなく一直に抑えられた。「直球が予想よりも走っていた。なんとか塁に出ようと思ったけど…」と、試合終盤にも衰えない球威に舌を巻いた。

 3回に林が盗塁を仕掛け、暴投で三塁まで進んだが、このチャンスを生かせず。阪神打線はダルビッシュの球の迫力に気おされるように「早打ち」が際立った。

 真弓監督は「追い込まれて打てるような投手じゃないんで、初球から積極的に行く、ということは試合前に言ってあった。だが、悪くなかった。今日みたいに集中して投手を崩していこうという試合が今後もあれば、調子は上がってくる」と、結果よりも内容の方に光明を見いだすしかない。

 ダルビッシュは阪神打線について「素晴らしい打者が揃っている。ひとりひとり力のある打者に対して集中していこうと思った」と話したが、昨年とは別人のように迫力が増した自身の眼には、牙のない虎にしか映らなかったかもしれない。


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