北朝鮮 米特使に再訪を要請か
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北朝鮮 米特使に再訪を要請か

6月3日 9時34分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

先月北朝鮮を訪問したアメリカ政府の特使は、北朝鮮への食糧支援を再開するかどうか結論は出ていないとしたうえで、再度ピョンヤンを訪問するよう北朝鮮側から要請されたことを明らかにしました。北朝鮮のアメリカとの対話継続への強い意欲の表れとみられます。

国務省で北朝鮮の人権問題を担当するキング特使は、北朝鮮に対する食糧支援を再開するかどうか見極めるため、先月、北朝鮮を訪問し、食糧不足の実情や、支援物資を届ける監視態勢などについて協議しました。キング特使は2日、議会下院の公聴会で北朝鮮側と行った協議について証言し、アメリカ政府として食糧支援を再開するかどうか、まだ結論は出ていないと強調しました。そのうえで、滞在中に北朝鮮側との会談で、キム・ケグァン第1外務次官から「アメリカ側が懸念している人権を巡る問題を話し合う用意があり、再度ピョンヤンを訪問してほしい」と、再訪問を求められたことを明らかにしました。核問題を巡る6か国協議で北朝鮮の代表を務めるキム・ケグァン氏が、人権問題を話し合うと発言したのは、食糧支援を引き出すとともに、アメリカとの対話を継続する強い意欲の表れとみられます。この要請についてキング特使は、「そうした機会が持てることを期待している」と述べ、条件が整えば、アメリカ政府として対話を継続する可能性を示唆しました。