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【社会】

「液状化の象徴」保存 浦安の貯水槽

2011年6月2日 朝刊

モニュメントとして残す貯水槽=3月18日、千葉県浦安市で

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 東日本大震災で市内の85%に液状化被害があった千葉県浦安市は一日、液状化で地面から二メートル近く飛び出した耐震性貯水槽を震災のモニュメントとして保存することを決めた。

 同市高洲の高洲中央公園駐車場に埋設してあった貯水槽で、水道施設の被災に備えて一九九六年、給水を目的に約一億二千百万円をかけて設置した。

 百トンの容量があるが、今回の震災では液状化で地上に浮き上がって壊れ、肝心の給水活動に使えなかった。

 松崎秀樹市長は一日の記者会見で「防災の目玉が一気に破壊され恥ずかしいが、液状化被害の象徴。応急復旧する必要がないことから、日々、風化していく震災のモニュメントとして残そうと決定した」と述べた。

 

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