上関原発計画の中止に向け、市議会の後押しを求めます。計画地から３０キロ圏内にある光市の市民団体が、市議会に請願書を提出しました。請願書を提出したのは「自然エネルギー推進ネット・光」の国弘秀人代表で、市議会の中本和行議長に手渡しました。請願では光市は上関原発の計画地から３０キロ圏内にあり、市民の安全のため計画を中止すべきとしています。請願はあすの議会運営委員会にはかられる予定です。自然エネルギー推進ネット・光の国弘秀人代表は「全国的に原発はやめて自然エネルギーの社会に向かおうという機運は高まっていると思うので、光市議会のほうでもそういった方向で進んでいきたいという意思を表してほしい」と話していました。これとは別に、市議会では上関原発に関する知事への意見書を提出しようという動きがあり、各会派で調整してまとめ、今月末の最終本会議に提出する見通しです。

去年１１月、下関市で６歳の女の子が殺害された事件です。逮捕された男の弁護士は拘置の取り消しを求めた準抗告が棄却されたことを不服として、最高裁判所に特別抗告の申し立てをしました。先月２９日、山口地裁は逮捕された下関市の会社員、許忠志容疑者（２７）の１０日間の拘置を認めています。警察の調べでは、許容疑者は去年１１月２８日未明、下関市彦島福浦町のアパートで松原莉音（６）ちゃんの首を絞めて殺害するなどした疑いがもたれています。許容疑者の弁護士は、地裁に容疑者を釈放するよう求める準抗告の申し立てをしましたが、棄却されていました。弁護士によりますと、きょう最高裁判所に棄却の決定に対する特別抗告の申し立てをしたということです。また、長時間にわたる不当な取り調べをやめるよう求める文書をあす下関署長宛に送るということです。

長野五輪の金メダリストスキージャンプの船木和喜さんが周南市を訪れ小学生と交流しました。船木和喜さんは、長野五輪のスキージャンプ団体・個人で金メダルを獲得しました。市役所に木村市長を訪ねウインタースポーツの選手育成のため、食品を扱う会社をつくり活動していることなどを報告しました。今回、市内の百貨店で開かれている北海道物産展にもパンやドーナツを出店しています。徳山小学校も訪れました。５年生１０８人が船木さんを囲み次々に質問していきました。船木さんは小学校５年生の時にジャンプを始めました。札幌五輪の金メダリスト笠谷さんの出身地でもある余市町には、少年のチームがあったそうです。３６歳になった今も「現役」を続けています。「やめたいと思ったことはないか？」との質問に、「ひとつのことを長く続けること」が大切だと答えていました。金メダルを手にした子どもたちは大喜びでした。競技について船木和喜さんは「ずっと続けようという大きな目標がある」と話していました。国内の大会では、徐々に復活の兆しをみせる船木さん。再び大舞台に立つ夢は膨らみます。

下関・最大級の自動車運搬船進水

震災の影響で産業の停滞が心配されるなか、復興への期待も乗せています。下関市の造船所で大型の自動車運搬船が進水しました。進水したのはパナマの海運会社が発注した自動車運搬船「ガーデニア・エース」です。総トン数４万３，９００トンで乗用車およそ３，９００台を積むことができます。三菱重工業下関造船所で建造された船では最大級ということで、ロープが切られるとゆっくりと海へ滑り出していきました。震災の影響が心配されていますが、造船所では現在１４隻を受注していて、再来年まで稼働の予定が入っているということです。