米ロッキードへのサイバー攻撃、中国関与の疑い強まる

2011年 06月 3日 08:14 JST
 
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 [ワシントン 2日 ロイター] 米防衛機器大手ロッキード・マーチン(LMT.N: 株価, 企業情報, レポート)のネットワークに対するサイバー攻撃について、中国の個人あるいは企業が関与した疑いが専門家や調査機関の間で強まっている。

 ある米政府高官は匿名を条件に「現時点で犯人は正確には分からないが、こうした行為についての過去の歴史を踏まえると、東洋に目を向ける傾向が強い。極東だ。少し前に五輪を開催した国だ」と述べたが、中国を名指しするのは控えた。

 また、調査の進展状況に詳しい米政府高官は、ロッキードへのサイバー攻撃が「中国の誰か」によるものである疑いが強まっていると語った。

 インターネット検索大手の米グーグル(GOOG.O: 株価, 企業情報, レポート)も1日、電子メールサービス「Gメール」をターゲットにしたハッカー行為が中国からとみられると明らかにしている。

 ロッキードは、プレス向けの声明で、5月21日に同社ネットワークに対する執拗(しつよう)なサイバー攻撃を発見し、対抗措置を取ったことを明らかにした。

 
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 6月2日、ロッキード・マーチンのネットワークに対するサイバー攻撃について、中国の個人あるいは企業が関与した疑いが専門家や調査機関の間で強まっている。写真はF35戦闘機。昨年9月撮影。ロッキード社提供(2011年 ロイター)
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