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警官着服を「借金」で処理

福岡市にある東警察署の元警部補が署内の積み立て金、およそ５０万円を無断で使い込んでいたのに、福岡県警察本部が着服として処分せず、借金として処理していたことがわかりました。
福岡県警察本部によりますと、東警察署交通第２課に勤務していた５０代の元警部補が、おととし１１月から去年１月にかけて署内で積み立てていたレクリエーション費用あわせておよそ５０万円を口座から無断で引き出し使い込んでいたということです。
この警部補は、警察の内部調査が始まった際に一時、行方がわからなくなりましたが、その後、東警察署に戻り、パチンコなどの遊興費に流用していたことを認めたということです。
ところが東警察署では借用書を作って元警部補が金を借りた形にして処理し、これを受けて県警本部も着服としての処分はせず、職務を放棄して失踪したなどの理由で本部長注意の処分にして公表はしませんでした。
元警部補はその後、およそ５０万円をすべて返済したということです。
これについて、県警本部の荒巻優二首席監察官は「本人に返済する意志があり、実際にすぐに全額返済していることなどからこのような処分になった」と話し、これ以上の調査などはしないとしています。

06月02日　18時44分

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