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福島第1原発:原口前総務相「3けた違うデータ」

 東京電力福島第1原発の事故に関し、原口一博前総務相が2日の民主党代議士会で「東電から出されていた値とモニタリングポストが3けた違う」と発言した。東電は5月28日、それまで未公表だった放射線モニタリングデータを公表しており、原口氏はその中に以前の公表分と3けた違うデータが含まれていると指摘した。確かに公表分と未公表分でほぼ同じ時間帯に3けた違うデータはあるが、測定場所が違う上、未公表分を含む全体の最高値のデータは以前から公表されている。

 原口氏の指摘によると、例えば以前から公表分の原発正門付近での3月12日午後3時半の線量は毎時5.5マイクロシーベルトなのに対し、未公表だった別の敷地内の線量は同3時29分時点で1015.1マイクロシーベルト。ただし、500マイクロシーベルトを超える値については、報告を受けた政府で公表している。

 また、これまでの最高値は同原発4号機で水素爆発があった3月15日、正門付近で午前9時に観測された1万1930マイクロシーベルトだが、この値を東電は同日中に公表している。【安高晋、町田徳丈】

毎日新聞 2011年6月2日 21時30分

 

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