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【サッカー】

<目撃者>新戦術3−4−3 本田「数字で語るな」

2011年6月3日 紙面から

 観客も記者もテレビ越しのファンも、ましてザック監督や選手自身も注視した新戦術「3−4−3」の実戦テスト。高い関心と同時に沸騰する論争に対し、MF本田があえて提言した。

 「その話はやめにした方がいい。誰が良くて誰が良くなかったか。誰がボールを奪うべきだったか。そういう話をすべき。いつまでも(システム上の)数字の話をしていても先に進まない」

 淡々と、それでも少しだけ力を入れて言葉を投げかけた。

 結果論から言えば、ザック監督の肝いり新戦術は機能しなかった。本田も「窮屈そうにやっているな、と。型にはまっていて、どういう状況でも型を保とうとしていた」と言う。その結論について、見ている側とやっている側の差はない。

 ただ、新戦術の是非を語るのは時期尚早だ。それ以前に、システムという選手の立ち位置と方法論に固執するあまり、プレーの本質に対する評価、分析が薄まってはいけない。W杯予選までの過程で、勝利とともにその点こそが最重要だ。少なくとも、ベースは選手の責任ある自由なプレー選択にある。

 「メディアの皆さんも一緒に成長していければ」と本田は優しく言葉をかけた。それは、そうだ。一理ある。ただ、分かってはいても、やっぱり見てみたい。「3−4−3」の布陣で、本田がいたらどうなっていたのかを。

 

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