U−22(22歳以下)日本代表のFW永井謙佑(22)=名古屋グランパス=が、2得点1アシストと活躍した1日の豪州代表戦(東北電ス)から一夜明けた2日、新潟から名古屋に帰った。名古屋グランパスは4日からチーム練習を再開するが、J1とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に加えて、代表活動で休みがなかった永井に特別休暇を与えることになった。
さすがの永井も疲労の色を隠せなかった。新潟駅で、めざとく永井の姿を見つけたファンのサインに応じながらも「頭が回らないです」と、疲れた表情を見せていた。
1日は多忙な一日だった。豪州戦後、同じ会場で行われたフル代表のペルー戦を観戦。「ボールをうまく回せていた。自分たちもできるようにしたい」。豪州戦では全体的にパスミスが多かったと反省した永井は、フル代表から学べるところを吸収しようと必死に目を凝らした。国内初開催のU−22の国際親善試合、フル代表との親子ゲームという今までに経験のない環境にも「普段と同じだった」。変な意味の緊張感はなく平常心で臨み、結果も出した。
U−22は昨秋の広州アジア大会から永井がゴールを決めた試合は必ず勝っているが、永井自身は常に相手のゴールをこじ開けることに集中している。「クウェートは守りを固めてくると思うけど何とかして崩したい」。気持ちはすでに19、23の両日のロンドン五輪アジア2次予選のクウェート戦に切り替えている。
ただ、その前に休養が必要。グランパスでは最近2試合は途中出場だが、チームで唯一全14試合に出場。その間に代表のウズベキスタン遠征や合宿にも参加した。
クラブも全面的にバックアップする。11日のJ1磐田戦(ヤマハ)に向けたチーム練習合流は9日になるが、6日から3日間のU−22の関東合宿までの練習参加は免除された。永井はしばしの休息を得て、無休で走り続けてきた体をリフレッシュする。 (伊東朋子)
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