イチロー　日米通算５９６盗塁　広瀬叔功に並ぶ歴代２位相当

　上原に抑えられても、イチローなりの意地は見せた。１回は完全に詰まった当たりが遊撃と中堅の間にポトリと落ちる安打で出塁。さらに３回の第２打席は、内角低めのスライダーをおっつけて左前に落とす“技あり”の一打で、今季２２度目のマルチ安打をマークだ。

　さらに２番ライアンの４球目に絶妙なタイミングで二塁へスタート。完璧にフォームを盗んで悠々セーフとなり今季１４盗塁、日米通算５９６盗塁で広瀬叔功（元南海）に並ぶ２位相当とした。

　この日は４月２４日以来となる今季２度目の指名打者で先発。ウェッジ監督は「とりあえず、ＤＨは今日だけで次の試合はまた右翼を守ってもらう。ときには少し休んでほしいからね。こちらで彼の体調に気を使わなきゃ」と、２４７試合連続出場中のチームリーダーに気配りした格好だ。

　この“気分転換”が奏功して２安打１盗塁で６月発進。試合後の背番号５１は無言だったが、打率２割１分だった５月から月も変わってツキも変わりそうだ。