ベトナム“中国が威嚇射撃”
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ベトナム“中国が威嚇射撃”

6月2日 15時43分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

ベトナムの国境警備隊は、先月31日、南シナ海の南沙諸島周辺で、ベトナムの漁船が中国の監視船とみられる船から威嚇射撃を受けたと明らかにしました。

ベトナム中部フーイエン省の国境警備隊によりますと、先月31日、南沙諸島の「ダードン島」沖およそ9キロの海上で、漁をしていたベトナムの漁船が中国の監視船とみられる船から4発の威嚇射撃を受けたということです。当時、漁をしていたのは、漁船4隻で、監視船とみられる3隻が突然、船の近くに射撃をしてきたということです。国境警備隊は、事件直後に漁船から聞き取ったときのものだとする通話内容を公開し、この中で、船長の1人は「船のすぐ近くに発砲された。中国側は、私たちの船の進路を遮ってきて衝突しそうになった」と証言しています。中国とベトナムは、南シナ海の島々の領有権を巡って対立し、先月26日には、中国の監視船がベトナムの国営石油会社の探査船の調査活動を妨害したとベトナム側が発表する事態も起きています。今回の件について今のところ中国側の反応はありませんが、一連の事態を巡って、ベトナムでは異例の抗議デモが呼びかけられるなど、市民の間に中国への反感が強まっています。