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IAEA 詳細報告改めて求める

6月3日 4時3分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

IAEA=国際原子力機関は、福島第一原子力発電所の事故について話し合う閣僚級の国際会議が今月開かれるのを前に、日本に対して、原子炉がおかれている状況など、事故の最新の情報を詳しく報告するよう、改めて求めました。

IAEAでは、6日、ウィーンにある本部で、加盟国に対して福島第一原子力発電所の現状について説明が行われ、今月20日からは事故について話し合う閣僚級の会議が開かれることになっています。記者会見したIAEAのフローリー事務次長は、これまでも日本側から事故についての十分な情報を提供されてきたとしたうえで、「今月開かれる会議で日本が果たすべき役割は、事故のより詳細な報告を行うことだ」と述べ、閣僚級の会合では、原子炉がおかれている状況や、高濃度の放射性物質に汚染された水が流出した経緯など、事故の最新の情報を詳しく報告するよう、改めて日本側に求めました。そのうえで、フローリー事務次長は「今後、原子力への信頼を回復するには、原発保有国が共通の安全基準に基づいて原発を稼動させる必要があり、IAEAの基準がその基礎となる」と述べ、会議を通じて、IAEAの安全基準を強化する議論が深まることへの期待を示しました。