お茶の葉から検出される放射性物質を巡って、政府が生の茶葉を乾燥させた「荒茶」についても規制の対象とする方針を決めたことを受けて、厚生労働省は、震災後に出荷され業者に保管されている「荒茶」についても生産地ごとに検査するよう通知しました。
お茶の葉を巡っては、茨城や神奈川、それに千葉など、各地で生産された生の茶葉から国の基準値を超える放射性セシウムが検出され、政府は2日、生の茶葉を乾燥させた加工段階の「荒茶」についても同じ基準を適用して、基準を超えた場合には出荷の制限を検討することを決めました。これを受けて厚生労働省は、お茶を生産している全国12の都県に対して、震災後に出荷され業者に保管されている「荒茶」についても、茶葉が生産された市町村ごとに検査するよう通知しました。また、国の基準値を超える放射性物質が検出された場合は、その「荒茶」をお茶のブレンドなどに使用しないよう、併せて求めています。厚生労働省は「検査を徹底することで、流通しているお茶を消費者が安心して飲める態勢を作っていきたい」と話しています。通知先の12都県は、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨、長野、静岡です。