霊夢オワタなんて事にはなりませんよ?
そんな狂キャラじゃないので。
とある空間、それは幻想郷と外の世界の狭間に近い空間で
紅魔灰は見ていた。
「…………………狂夜が戦う…か。」
灰は狂夜と霊夢の戦闘が始まりそうなのを見ている。
「………おい、魔理沙、寝るな、ここで寝たら危ないぞ?」
灰は近くにいる少女、霧雨魔理沙を起こす。
「う~ん…神獣様?」
魔理沙は灰に気づき、言う。
「だ~か~ら~!!灰って言ってくれって!!」
灰は神獣と呼ばれるのは嫌なようだ。
「むぅ…だって、その、かっこいいから…」
魔理沙はウジウジし、言う。
「それでも灰って呼んで!!」
灰はそのように言う。
「って…ふざけてないで…おい、魔理沙…そろそろ始まるぞ。」
「ん?異変ごっこって終わったんじゃないの?」
「いや…とんでもないスペシャルゲストとの戦いがあるから
まだ異変ごっこは終了してないぜ…」
「スペシャルゲスト?」
「まあ、この空間から見れば解るぜ…」
灰と魔理沙はそのような会話をしていた。
博麗霊夢、彼女はまだまだ6歳の少女だ。
彼女は人生をほんの少ししか進んでないが
とても大変な人生を過ごした。
紅魔灰による修行、それを彼女が思い出したらとんでもなく長かった…
そう思える程の大変な人生だ。
だが、彼女はここで思い知る。
これからが大変な人生だと…
目の前の存在、紅魔狂夜がいる事により…それが解った。
「……紅魔って名字…同じ奴が1人いたわね…」
霊夢は言う。
「…同じ名字の者はいますね…それがどうしたのですか?」
狂夜はそれに質問する。
「あんた、そいつと関係あるの?」
紅魔って名字、それは紅魔灰と言う存在しか知らない。
大体、紅魔って名のつく者は幻想郷では無いというより
幻想郷の妖怪が恐れられている名字だ。
紅魔と名乗るに相応しいのは絶対的な力を持つ者…
そのように幻想郷の妖怪達では伝えられているのだ。
その為、博麗の神獣と言われる紅魔灰は絶対的な信仰をされている。
幻想郷の龍神と同じくらいに…博麗の神は不在なのに
博麗の神獣は絶対的に妖怪達は信仰…
それ程、紅魔って名字は恐れられているのだ。
いわば諏訪大戦によるミジャクジのようなものだ。
そいつがもう1人…絶対に何か関係ある…
そう思い、霊夢は聞く。
「関係はありますよ、確かに…」
狂夜はクスクスと笑いながら答える。
「関係…ある…!!」
霊夢はそれを聞き、更に戦闘体勢を強くした。
「霊夢様!!逃げましょう!!実力差がありすぎです!!」
玄爺は恐怖をし、霊夢に言う。
「逃げるなら、逃げたいわよ…!!」
霊夢は唇を軽く噛んで言う。
「さて、始めましょう?博麗の巫女よ。」
狂夜はそう言い、霊夢の前へ一瞬で現れ…
霊夢を切り裂くように襲った。
「ッ!!」
霊夢は勘でお払い棒を使い、狂夜の攻撃を抑えた。
「…………ほぅ。」
狂夜はそれに少し驚き、即座にお払い棒を振り払い…
「弾幕世界、夢幻」
そう言い、世界を変える結界、固有結界を発動した。
その世界は幾多の地獄のように見え、天国のように見える。
まるで自分が麻薬をやっているかのような世界だ。
「…ッ!!幻覚!?」
霊夢はその固有結界は幻覚をさせるのだという事に気づく。
「……さて、何処まで持ちますかね?」
狂夜は笑い、弾幕を発射する。
霊夢はフラフラとしながらもかろうじて玄爺を操り、避ける。
「そんな単純に避けれるわけありませんよ?」
狂夜はそう言い…
「ミラージュ・グングニル」
固有結界により作られた伝説の槍、グングニルを弾幕を纏わせて霊夢に向けて投げた。
「…!!二重結界!!」
霊夢は結界で身を守る。
霊夢は知っていたのだ、グングニルという西洋の神話で使われた伝説の槍を…
もしミラージュ・グングニルが神話のグングニルと同じであるなら…
逃げないで守ったほうが良い…そう思い、結界で身を守った。
「………逃げないですか、普通の者なら逃げると思ったんですが…
逃げないほうが正解ですね、逃げたら刺さるように神話と同じように作りましたし。」
狂夜は霊夢の判断を褒める。
「…化け物、ね。」
霊夢は汗を掻き、言う。
「(ふむ、これ程の実力…彼女は灰様にかなり鍛えられたようです。)」
狂夜は霊夢の実力を見て…思った。
そして…霊夢の後ろに狂夜は現れ…
「燃えるか!?」
何時の間にか作り上げていた斧で炎を纏った状態で霊夢に振りきり…
「凍るか!?」
今度は氷を纏った状態での斧で霊夢を振り上げて…
「両方喰らって…死に至るか!?」
最後は氷と炎を纏った拳で霊夢を掴み
霊夢の半分の体に炎で、もう一つの半分には氷で攻撃し…叩き潰した。
あまりにも酷い、酷すぎる。
「これぞ我が力、氷炎殺。」
狂夜は狂気を纏いながら言う。
「化け……・・・物…ね。」
霊夢は辛うじて立ち上がった。
「おや、まだ立ち上がりますか?凄く痛い攻撃だと思いましたのに…」
狂夜は目を丸くして驚いて言う。
「…負けるわけにはいかないのよ。」
霊夢は霊力を出す。
それは狂夜を驚かす。
「ほぅ…まだ抗えるという事ですか…
いや~参加したのがとても嬉しいですよ、本当。
さて、色々と楽しみたいですが…今回は私の負けですねぇ…」
狂夜は残念そうに言う。
「…何ですって?あんた、逃げる気?」
霊夢は驚く。
「…いやいや、今回の私の目的はあくまで博麗の巫女の実力を見る事。
それに…戦ったら、どうなるか…貴方はまだ理解していない。
半分は火傷、もう一つは凍傷…そんな状態で戦えるとでも?
だから…次に会った時………3人でも人数を多くしていたら
戦いましょう…貴方だけだと、退屈しそうです。」
狂夜はそう言い…空間を歪め…
「では…また会いましょう…」
姿を消した。
「…………紅魔の名に等しい化け物ね…!!灰は知ってるのかしら?」
霊夢は安心して言う。
「と、とりあえず…生き残れましたな。」
玄爺は凄く安心して言う。
「…帰るわよ、秋の味覚が私を待ってるし…
それに、怪我は灰が治してくれるでしょ。」
そんな事を霊夢は言い、帰った。
「ただいま~!!」
霊夢は自分の神社、博麗神社に戻った。
「おう、お帰り。」
「あ、お帰りなさい霊夢ちゃん。」
「あ、お帰りだね。」
灰、魅魔、魔理沙の3人が神社の中にいた。
「…………灰は解るけど何で2人はいるのよ…?」
霊夢は言う。
「なんだよ…2人で喰うより4人で食べたほうが良いだろ?」
「いや、それはそうだけど…異変起こした奴と一緒には…」
「五月蝿いな…食べると言ったら食べるんだよ!!」
灰と霊夢はそんな会話をする。
「お~い!!早く始めようじゃないか!!」
「は、早く…始めよう?霊夢ちゃん…灰…様。」
魔理沙と魅魔は早く食べようと灰と霊夢に言う。
「………あ~はいはい…解ったわよ~」
霊夢は呆れながら言う。
「よ~し!!全員揃った事だし!!食べるとするか!!」
灰はそう言い…
一斉にある事を言う…
「「「「乾杯!!」」」」
そう言い、皆で食べ始めた。
狂夜の氷炎殺はどう見てもバルバト…ジェノサイドブレイバー!!
狂夜との戦いは恐らく多人数で戦います。
狂夜は強さだと幻月を遥かに超えているので…
とりあえずゆうかりんを登場させなきゃ…
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。