灰ルート最終。
そろそろのほほんした話が書きたい。
吸血鬼異変編
Stage4 灰ルート ~兄妹喧嘩 Siblings fight~
「…………お兄様?ねえ、お兄様…なの?」
そう、翼を生やした少女、十六夜咲夜は聞く。
「…そうだ、だが…今はお前の敵だ。」
灰は感情も込めずに言い、咲夜の目の前に現れ…
問答無用で引き裂こうと襲い掛かる。
咲夜は驚き、それを避ける。
「何で?何で私を攻撃するの?何で?どうして?」
咲夜は言う。
「言ったろ、お前の敵だと。」
灰は非情な事を言い…咲夜に攻撃する。
「どうして!?どうしてお兄様!?」
咲夜は泣きながら灰に言う。
「……………」
灰は本当は心配なのだ。
今の咲夜は情緒不安定だ、しかも…始祖吸血鬼になりかけている…
早く何か手を打たないと困る事になる。
「ねえ!?教えてよお兄様!!私、悪い事しちゃったの!?」
咲夜は泣く。
「………お前は悪い事はしていない、只…力の暴走をしているだけだ。
だから…お前を止める。」
灰はそう言い、枷たる刀を取り出し、投げ捨てる。
「…うう…ギィィィィィィィ………!!」
灰は…きゅうきょくキマイラの力を出し…
「さぁ…全力で掛かって来い、その苦しみを俺にぶちまけろ。」
咲夜に言い、咲夜の憎悪を表面上に出させた。
世界に対する憎悪、何もかも消したい程の…
「…うう…」
咲夜は頭を抑え…数秒後に…灰に襲い掛かった。
「…むぅ。」
灰はそれを避ける。
「あは!あはははははははははは!!」
咲夜は狂気と憎悪を持った顔で言う。
明らかに危険な状態だな…
そう判断した灰は咲夜に向けて…蹴りをする。
例え、妹だとしても今の咲夜は始祖吸血鬼の状態。
生半可な力では倒せないと解っているのだ。
その為…
「あは!!何もかも!!何もかも消えちゃえ!!」
そう言い、霊力ではなく、魔力で作り上げたナイフと斬撃を繰り出す。
灰はそれに少しずつだが当たりながら避ける。
「弾幕量がおかしいだろ…」
そんな事を…独り言で呟く。
「皆!皆全員!!消えちゃえ!!」
咲夜はそう言った瞬間…空間が狂いだした。
恐らく、時間を操れるのだから応用で空間を操ったのだろう。
時間と空間は断ち切っても断ち切れない関係なのだから。
そう思い…
「実験段階だが…まあ、良いか…」
灰は少し、右手を前にし…宣言する。
「時間圧縮。」
時間と空間を圧縮し、何もかも相手は身動きができなくし、全ての存在の時間が圧縮する。
そんな状態にさせる技というか魔法を灰は唱えたのだ。
咲夜はそれに抗うがまだ完全に能力が扱えないので咲夜は身動きができなくなった。
「さて、いくぜ…」
灰はそう言い、力を溜める。
「封印はした事は無いんでね…失敗はしないと思うが…すまない。
夢想封印・絶」
博麗の奥義、夢想封印を更に封印の構築式を強化、威力強化、色々と強化した
強力な夢想封印を咲夜に向けて放ち…
「時間展開。」
灰はそう言い、時間圧縮を止める。
咲夜は時間圧縮が無くなった事に気づき、即、灰に襲い掛かろうとするが
灰の放った、夢想封印・絶に気づき、咲夜は直ぐに攻撃を止めて、避けようとする。
「遅い、八方神滅陣。」
その瞬間、咲夜の周りに術式が現れ…
霊力の柱が咲夜を襲う。
その柱は咲夜の憎悪を少しずつ消していくが…
「あは…はははは…」
咲夜は言いながら…剣を霊力で作り、灰を斬ろうとする。
だが、灰に当たらなかった。
咲夜が外したのであった。
「…ねぇ、どうして…どうして…お兄様は…」
咲夜は意識を戻して泣きながら…
「……何で……私を…私…悪い子…なの?」
言い、倒れた。
その目には悲しみの表情しか写らなかった。
「…………はぁ、これで異変解決…だな。
それよりも…咲夜にはとてもつらい事をさせちまったな。」
灰はそう言い、咲夜を背負おうとする。
「灰、手伝うわ。」
紫は言う。
「…すまない、な。」
灰は言った時…
「貴方、紅魔夜紅かしら?」
レミリア・スカーレットは灰に聞く。
「かつてはな…今の名は紅魔灰だ。」
灰は答える。
「そう…かなり変わったわね、姿も力も…」
「そう…だな、それよりも…」
「それよりも?」
レミリアが灰の言葉に疑問を持って言う。
「お前は御仕置きだ。」
灰は言いながら、レミリアにほっぺを摘み、引っ張ったりする。
「痛い!!痛い!!離して!!」
レミリアは涙目になって言う。
「離すかよ、この馬鹿。半分面白半分で異変起こすな。」
灰は言いながら、レミリアを引っ張り、咲夜を背負って歩きだした。
やったね!吸血鬼異変終了だよ!!
面倒だっただけだね!!
ようやくのんびりした話を書けるよ!!
だけど終わり方が少し物足りない気がしたので修正するかも。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。