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魔理沙登場!!
吸血鬼異変編
Stage2 灰ルート ~小さな魔法使いの種 Witch kind of small~ 
「…ねえ、お父様。」

幻月は走りながら灰に言う。

「ん?」

「私達、逆方向に向かってるよね?」

「……言うな。」

現在、灰は逆方向へ向かってしまったので方向を修正して走っている。

気づいたのは数分後。

しかも魔法の森と呼ばれる場所の奥深くにいた。

「最悪、だな…ってか、ルーミアめ…違うなら違うって言えよ。」

そんな事を愚痴で言ってると…

「ん?」

灰は何かが見える。

幼女、だ。それまた金髪の小さい女の子と…
銀髪というか白髪というかどちらか解らない青年がいた。

それも、妖怪に囲まれて…

「………幻月、ちょっと先へ行け。」

灰が言うと…

「ん?何かするのお兄様?」

幻月は質問する。

「まあ、な…直ぐに追いつくから…」

「ふ~ん…解ったわ、お兄様。」

幻月はそう言い、先へ魔法の森へ出た。

「さて……助けますか。」

灰はそう言い、即座に向かった。


向かって、ちょっと様子を見てたら…

「こ、こうり~ん!!よ、妖怪が…集まって…」

「むぅ…困ったな…僕はあまり戦闘とかは強くないのに…
 しかもかなりの数で攻撃されたから…傷が…」

どうやら困っているようだ。

まあ、数百の妖怪に囲まれてるんだ、そりゃ困るだろ。

そのように灰は思い、少し急いで助けに向かった。






















「グルルルルルルル…」

妖怪達は二人を今からでも襲いそうな様子だ。

「こ、香霖!!」

金髪の女の子は叫ぶ。

「クッ…!!」

2人はここまでか…そう思った時。

「おい、そこの妖怪達、お前ら何をしてるんだ?」

灰はそう言い、いきなり現れた。

「え?」

「!!」

青年は驚き、女の子は戸惑う。

「グルルルル…?ガルルルル!!」

妖怪達は灰を見て、威嚇をする。

「んだよ、聞いてるのに答えろよ…今日の俺は優しくないぜ?
 異変は発生するわ、迷子になるわ…機嫌が悪いん…だよ!!」

灰は雄叫びをする。

「「!!」」

2人は驚く。

灰の雄叫びだけで弱小妖怪は全て消し飛んだのだ。

「ガ…ウ…!!」

「あれ?ほとんど残ってる?まあ、良いけど。」

灰は残っている妖怪に対して言う。

「ガルルル…ガウゥ!!」

妖怪は灰に恐怖をし、餌だけでも食べて逃げようと女の子に向かって噛み付こうとする。

「ひぃ!!」

女の子は恐怖をし、逃げようとする…が、転んでしまった。

「魔理沙!!」

青年は叫んで庇おうとする…前に

灰が妖怪を掴んでいた。

「おい…手前、舐めてるのか?」

灰は不機嫌な顔…いや、怒りの表情を込めて言う。

「………ガル!!ガルルルル!!ガルゥ!!」

妖怪は恐怖をし、命乞いのような行動をしようとする。

「ふざけんなよ…本当に今の所為で、機嫌が悪いわぁ!!」

灰は叫びながら、妖怪を投げ飛ばし…

「手前は…魂、いや…存在ごと消し飛ばす!!」

灰は圧倒的な力を集めて…

「PKスターストームΩ!!」

究極の隕石を大量に降らした。

妖怪は哀れにもズタズタに引き裂かれ、焦げ、そして存在ごと消滅した。

「ったく…気分が悪い。」

灰はそんな事を言う。

「す、すまない…助けて貰って…」

青年は灰にお礼を言う。

「いや、気分が悪かったから只の憂さ晴らしだと思ってくれ。」

灰は言う。

「おい、大丈夫か?怪我とかしてないだろうな?」

灰は女の子に近づき、聞く。

「……す……」

「す?」

「凄い!!ねえ!!今の何!?何!?」

女の子は目を輝かせながら聞く。

「………………今のは…魔法というべきかな?」

灰は答える。

「魔法?」

女の子は聞く。

「まあ、正確には違うがそんなんだと思えばいいよ。」

灰は言う。

「うん!!解った!!」

女の子は元気良く言う。

「ははは!!さっきまで恐怖してた奴とは大違いだな!!」

灰は少し笑い…

「…ああ、そうだ…すまないが青年、霧の湖…何処から行けば良いか教えてくれないか?」

灰は聞く。

「…確か、ここから北だと思うよ、ところで…君は…?」

青年は聞く。

「俺か…俺は紅魔灰、だ。」

そう言い、灰は一瞬にして青年と女の子の目の前から消えた。

「え!?今の…も、魔法、かな?」

女の子は驚き、言う。

「………紅魔灰…確か、博麗神社の神獣…
 とても凄い者に出会ったな、今度、お礼に行こう。
 ああ…魔理沙、今日は僕の店で泊まると良い。
 その代わり、さっき助けた人のお礼の品を考えてくれるのを手伝ってくれるかい?」

そう、青年は女の子に聞く。

「さっきの人のお礼…?うん!!お礼したいよ香霖!!」

女の子はそう言い、青年と一緒に青年の店へ向かった。
























「…待たせたな。」

灰はそう言い、幻月の所に現れる。

「ちょっと遅かったわね、お兄様。」

幻月は言う。

「まあ、な…それよりも…さっさと行くぞ。」

灰は言い、幻月と共に霧の湖の先にある館へ向かった。
眠い…眠すぎる、なので今日はここまでかもしれない。


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