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灰の記憶編です。

龍神の絡みかと思ったか?灰の記憶だよ!!
幻想郷編
灰は夢を見た、新たな自分の記憶を…

「…………暇だな。」

銀髪の男、つまり人間の灰が言う。

「…あれから何年だ?そろそろ俺は寿命か…」

呆れながら言う。

「お兄様?何を言ってるの?」

「お邪魔するわ、…。」

「お邪魔します!!先輩!!」

「し、失礼します…」

そう言いながら銀髪の女の子と叢雲紫、マエリベリー、蓮子が出てくる。

「咲夜…とお前達か、どうした?何か困った事でもあるのか?」

灰は言う。

「いえ、この方たちはお兄様に用があって…」

そう灰の妹、十六夜咲夜は言う。

「そう、か…で、叢雲達、お前達の用件は何だ?」

「そうね…咲夜ちゃん、私は貴方のお兄さんと大切な話があるから…
 少し、部屋を出てもらわないかしら?」

叢雲は咲夜に言う。

「…解った、叢雲お姉ちゃん。」

咲夜はそう言い、部屋を出た。

「…で、話とは?」

「………これの事よ。」

叢雲は書類を出す。

それは灰の余命について書かれている書類だった。

書かれている内容は…

余命、1ヶ月

「……!!」

灰は驚いた表情でありながら、叢雲の言いたい事が解っていた表情だった。

「どうして…どうして…メリーや蓮子、私に言わなかったのよ…!?」

「そうです…先輩、何で黙ってたんですか?」

「…何処で手に入れた?」

灰は問う。

「…紫と蓮子に協力して…貴方のパソコン、ハッキングさせて貰ったわ。」

「…犯罪だぜ?」

マエリベリーが言った事に対し、夢の中の灰は言う。

「犯罪もなにも、何で重要な事を言わなかったの!?」

叢雲は夢の中の灰を怒鳴りつける。

「何で…何でよ…?何で…貴方は…誰にも言わないの…?」

「………一つ、話をしようか。お前達は自分を何だと思う?」

灰は3人に問う。

「私達…って人間ですよ先輩。」

蓮子は平然と答える。

「種族的にはな、だが、お前達は能力がある。
 確か…マエリベリーは結界が見える程度の能力かな?
 そして蓮子は星を見ただけで今の時間が分かり、
 月を見ただけで今居る場所が分かる程度の能力かな?
 叢雲は…俺は元々知ってるが境界を操る程度の能力…だ。」

「「!!」」

マエリベリーと蓮子は驚く。

「…それらの能力ってのはな…普通の人間が持つ能力じゃないんだよ。
 だから、俺たちは…普通の人間からすれば…化け物だよ。」

灰は言う。

「ば、化け物…」

マエリベリーは動揺し、言う。

「ああ、化け物だ、人間からすりゃ異端の能力だからな。
 …でだ、俺も一応、能力はある。
 それは何の能力だと思う?」

灰は3人に問う。

「え…?先輩の…能力?」

「………ありとあらゆるものを学ぶ程度の能力?」

マエリベリーと蓮子は思いあたりそうなところを言う。

「違うわ、全てを支配する程度の能力よ。」

叢雲は平然と言う。

「…やはり、長年付き合ったお前は解ってるよな。
 それに、能力制御したの俺だし…
 …俺の能力についてどう思う?」

「人間、いえ、全ての存在を軽く超えてる…!!」

灰の問いにマエリベリーは答える。

「そう、全ての存在を軽く超えてる、そこが重要だ。
 その能力の所為か、俺には呪いがあってね…
 寿命を短くされたんだよ…世界という存在に。」


「世界…?」

蓮子は灰が言った事を聞く。

「そうだ、簡単に言えば…世界というものは意識がある、
 それは全ての存在、非常識たる存在も含み、それらを監視する。
 俺はそれらを全て超えて、世界という存在自体、手軽に滅ぼせるから…
 呪いを掛けられた…そう思ってくれて十分。」

「……!!っという事はまさか…!!」

叢雲はそれを聞いてすぐに灰に聞く…


「ま、待ってください、叢雲先輩!!話が把握…」

そう蓮子が言いかける時に…

「蓮子、マエリベリー、叢雲、お前らは妖怪がいると思うか?」

「え!?あ、はい…いると思います。」

マエリベリーはいると言う。

「それなら結論的に言えばいる…いや、かつてはいた。
 だが、世界という存在により妖怪という存在は幻想とされた…
 そう言えば解るか?それと同じく俺も幻想という存在にされる…」

灰がそう言うと3人は黙る。

「まあ、解ってて解らない、そんな感じだろうな…お前らは
 解ってるのは俺自身だけ…かもな。」

灰は言う。

「「……………」」

マエリベリーと蓮子は黙る。

いや、黙るしか無かった。

妖怪という存在を信じていたのだ。

彼女らは、そしてその存在がいると言われるが、それは幻想という存在にされている。

そして、彼女らが慕っていた者がまさに幻想という存在にされるという事実を知ったからだ。

「………それでも、それでも…私は認めたくない!!
 貴方は多くの人を貢献し、幸せにさせた!!
 なのに…なのに…何で…?」

叢雲は涙を流しながら強く言う

「……………最後のお願いだ。」

灰はそう言い立ち上がり、木刀を持つ。

「俺の…生涯の剣術…見てくれないか?」

灰は3人に言う。

「剣……術?」

「先輩、そんなのを…!?」

マエリベリーと蓮子は言う。

「まあ、な…っと言っても我流だけどな…それでも美しさはあるぜ?」

灰はそう言い、木刀を振るう。

その時に、輝かしい閃光が見えた。

「…!!」

叢雲、マエリベリー、蓮子は驚く。

あまりにも美しいのだ、最早、剣術かと疑うほど。

「……はぁ!!」

そう言い、灰は木刀を横に振る。

その一閃は一という漢字のように見える一閃だった。

「す、凄い…!!」

「まるで…木刀が筆みたい…」

「……貴方らしいわね。」

マエリベリーと蓮子、叢雲は感嘆の声を出す。

そして灰は木刀を縦に振り下ろすと…

幾多の斬撃が丁寧かつ美しく、現れる。

その次に全てを綺麗にさせる、美しい乱舞を放つ。

まさにそれは神が降臨したかのような振る舞いだった。

「…これで終了、だな…まあ、一部だけだが。」

灰は言う。

「いえ、十分でしたよ…!!」

「本当に…凄かった…!!」

マエリベリーと蓮子は言う。

「ありがとな…」

灰はそれに笑顔で言う。

「さて…灰、貴方のお願いは果たしたから…今度は私達のお願いよ…!!」

叢雲は言う。

「あ、良いですね、それ。」

「私も賛成よ。」

それに応じて二人は言う。

「…何だ?」

灰は聞く。

そして…

「「「1ヶ月!!私と一緒にいなさい(いてください)!!」」」

3人同時で言う。


「え?み、皆同じ?」

「え?え?え?」

「…皆、考えてるのは同じのようね…」

3人は言う。

「………はいはい、解りました…」

灰はそう言い、3人と1ヶ月、いる事にした。


それからの記憶は…また、灰が目覚めるのでそこから先は覚えていない。
汚いなさすが作者きたない。

次回、今度こそ次回は衣玖さん、龍神との絡みが…!!

ちなみに灰の記憶はそろそろ終盤。


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