汚いは…ほめ言葉だ。
なんて事を姉に言ったら…いじめてきやがったwwww
灰「………」
灰は驚いていた…
妖怪が、妖怪が寺にいるとは思っていなかったからだ。
ナズーリン「どうしたんですかご主人様?」
灰「いや、大丈夫だ…ちょっと驚いただけだ。」
白蓮「驚くのも当たり前でしたね…普通、寺に妖怪がいるのは考えられない事ですから…」
「あなたが…紅魔灰さんですか?」
何か、失くし物をする鈍感そうな女の子が言う
灰「…………ああ、そうだが…」
「やはり…毘沙門天様の言うとおり…なんというか…怖いです。」
灰「ん?毘沙門天?」
「はい…あ、自己紹介が遅れましたね…私、毘沙門天代理の寅丸星です。
宜しくお願いします。」
灰「ああ…ん?待てよ、毘沙門天代理?」
星「はい、そうです。私は妖怪ですが毘沙門天様に」
灰「代理を頼まれた…かな?」
灰は星の心を読みながら言う。
心が読める理由?テレパシー使えるから心を読めるのは簡単だ。
星「…な!!心を…!」
星は驚く。
灰「昔にとある事ができたからな、それを応用してみただけだ」
灰はそう言いながら思い出す…ルーミアの事を。
あいつ、今頃何やってんだろ~な~って
灰「まあ、それはそれとしてお前の心を読んだのは謝ろう。」
そう言い、頭を下げる。
星「い、いえ…平気ですよ…」
「ねえねえ、あなた、昔、鬼の四天王の伊吹萃香に勝ったって本当?」
尼みたいな格好の女性が灰に聞く。
灰「…その鬼の四天王かどうか忘れたがその名前の奴は勝った…」
灰は答える。
「へぇ…ああ、自己紹介をしなきゃね…私の名前は雲居一輪よ。」
灰「紅魔灰だ、よろしく、一輪。」
一輪「ええ、よろしく。」
笑顔で一輪は答える。
その時に、雲が現れた。
灰「ん?何だこの雲は?」
灰がそう言うと
一輪「ああ、それは雲山よ、照れやすくて、あまり喋る事がないけど…」
一輪が答える。
雲山「……!!」
灰「ふむふむ…ほう、結構長生きしてるんだな。」
雲山「…!!…!」
灰「ほぉ、天界にも行った事あるのか!!」
雲山と灰は会話をしている。
一輪はそれに驚き…
一輪「え?何で雲山と話ができるの?」
灰「え?普通にできるだろ?結構面白い奴だな、雲山。」
一輪「え、ええ…」
一輪は灰の事を…凄いと感じた。
灰「結構面白い奴らだな。」
白蓮「ええ、まだ他にも一人いるのですがちょっと今はいないので…」
灰「ふ~ん…」
白蓮「さて、お話もそれぐらいにして…ご飯を食べますよ。」
そう白蓮が言い、灰達はご飯を食べた。
灰「あ~腹がいっぱいだな…」
灰はご飯をたくさん食べた。
それに毎日が狩りでの肉だらけだったから
寺などのきちんとした食事を灰はしていなかったので美味しく感じたのだろう。
灰「…………幽々子…悪かったな…お前を殺して……ハァ。」
灰はため息を吐いた。
どうしてあいつを止められなかった?
どうしてあいつの気持ちを理解しなかった?
幾多の感情が灰に襲い掛かるが…
灰「まぁ、そんなに後悔しても意味は無い。
反省はしても、後悔はしない…!それが俺の決めた事だ。」
「ほうほう、面白い考えだね!!」
そう現代でのセーラー服のようなのを着た女性の霊が言った。
灰「……あんたは?」
「あ~さっきは自己紹介してなかったね…っというかいなかったね…
私の名前は村紗水蜜、まあ、面倒だから通称ムラサ船長と呼んで!!」
そう彼女、村紗水蜜は言う。
灰「…紅魔灰だ。」
灰は己の名前を言う。
村紗「へ~あなたがナズーリンのご主人様ね~」
灰「……ご主人になったわけではないのだが…?むしろ、勝手にそう言われてるだけだ。」
村紗「ふ~ん、まあ、灰は何か悩んでたのを自己完結したけど…
何かあったの?」
灰「自分で面白い考えだとか言ってたくせに何かあったとか…聞いてなかったのか?」
灰は村紗に聞く。
村紗「だって~灰の考えを口にしてたのしか聞いてないも~ん」
灰「ハァ…」
灰はため息を吐く。
灰「………好きだと告白された奴を殺したんだよ。」
村紗「………!!」
灰「そいつはな、死にたがってたんだよ。自分の能力で多くの人間を殺しつくし…
精神も危険な状態だったんだ。その時にそいつは俺と出会ってな…
そいつの能力が効かない俺に喜び、好きになったみたいなんだよ。
だけど、化け物…妖怪や神みたいに長寿じゃない。
それに多くの人間を殺した罪に追い詰められてそいつは俺に殺してくれって言われた。」
村紗「……………灰はその人を殺したの?」
灰「ああ、殺した。」
村紗「つらく…なかったの?」
村紗は聞く。
灰「つらいに決まってる…俺はそいつに好きだとかの恋愛感情は無かったが
俺にとってそいつは親友だった。」
村紗「…………」
灰「殺したときの感情はそいつを止められなかった力かな?
妖怪とかそんな奴らを簡単に殺せる力がありながら
親友を止められなかったからな…」
灰「それで俺は悩んでた…そいつを殺した事をな。
後はお前が見てたように自己完結した、」
村紗「…」
灰「まあ、お前に話せて少し気が晴れたよ、ありがとな村紗。」
村紗「え!?あ、別に良いよ!!」
灰「んじゃ、夜だから俺は寝るわ。」
灰はそう言い、歩き去った。
村紗「…………能力に苦しまされた人って私だけじゃないんだね。」
村紗は昔、多くの人に船を乗せる船長だった。
だけど能力が発現し、多くの人を殺し、自分も死んでしまった。
その時に思ったのは多くの人を水難事故から助けたい。
そう思い死んだ…その後、自分は霊になって恐れられ、妖怪となったのだ。
妖怪と化して喜び、多くの人を助けようとしたら
水難事故を起こしてしまった。
その事から水難事故を起こす妖怪として恐れられた
そして水難事故を起こさないように
海から出ようとすると未練により海からは出られない
それに嘆き、絶望していた…
だがとある日に聖白蓮が現れて私を助けてくれた。
法力による光り輝く船を貰った。
私は彼女に感謝している。
この出会いが無ければ私は己の能力に恐怖し、憎んでただろう。
恐らく、灰が殺した人もそうだ。
灰との出会いが無かったら余計その人は己の能力を恐怖し、憎んでただろう。
だが、灰と出会い、灰に殺されたから喜んで逝ったのだろう。
だけど、まだこの世界に苦しまされて死んだ人がいるとは…悲しいな。
村紗はそう思い、自分の部屋に戻った。
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