え~と…まあ、今回の編で恐らく日本放浪編は終了です。
後、灰の記憶、徐々に戻していきます。
次は…何にしよう?
とある屋敷…そこで一人の女性が泣いていた。
「何で私は能力を持ったの?何故こんな能力で人を殺すような事をしちゃうの?
ねえ?何で?何でよ神様……何で、私が…生まれたの?
いや……こんな……世界……………嫌。」
「迷った、まただよ(笑)」
「いや、迷ってませんから…」
きゅうきょくキマイラである紅魔灰とその召使い、紅魔狂夜は言う。
2人は今、階段を上っている。
「え~本当か?って………どうやら本当だな。」
灰はそう言い、平然としながら警戒した。
狂夜も灰と同じく警戒をする。
殺気を感じたのだ。そして…
「侵入者!!覚悟ぉ!!」
そう、少年が現れ、灰と狂夜に斬りつける。
だが、灰と狂夜は一瞬で少年の後ろに行った…
「な!?」
少年は驚いた。
「………攻撃します?」
「……俺はしないぞ…狂夜、お前に任せる。
だが、殺すなよ?俺は只、西行妖とやらを見に行くだけだ。」
狂夜が聞くのに対し、灰はそのように答える。
「…解りました。」
狂夜がそう言った時、灰は西行寺の家へ向かった。
「待て!!この魂魄妖忌!!侵入者を一人も残さん!!」
そう、少年、魂魄妖忌は言い、追おうとすると…
「はぁ…五月蝿いですし、追わせるわけには……少し、気絶させましょう。」
狂夜はそう言い…
「一発で沈めますよ、覚悟はよろしいですか?無論、手加減は入ってますが…」
「PKスターストームα」
そう言った時、遥か空から隕石と星が堕ちてきた。
ドッカアアアアアアアアアンン!!
その頃…
「おいおい、暴れすぎだろ…」
灰はそう言い、灰は西行寺の中へ行く。
だが、おかしい…
人の気配が全然ないのだ。
たった一つだけしか無い。
「おいおい、普通さ、従者とかいるだろ…ここには…」
灰は独り言を呟き、人の気配がする場所へ行き…
そしてとある事を聞いた。
「何で私は能力を持ったの?何故こんな能力で人を殺すような事をしちゃうの?
ねえ?何で?何でよ神様……何で、私が…生まれたの?
いや……こんな……世界……………嫌。」
「………………そんな言葉、自分も昔、言ってたな。」
女性の声を聞いて、灰は徐々に思い出していく記憶、
自分はかつて天才だった…永琳と同じくらい…いや、それ以上かもしれない。
そして、一般的に言う非常識の能力を持っていた。
その能力は解らないが危険すぎる故、世界といわれる存在に嫌われ、
そして誰も友達なんかできなかった。
ずっと孤独だった。
何でこんな力を持った?何でこんな能力を持って何もかもに嫌われた?
もし、神がいるなら答えろ。何で俺をこんな化け物にした?
何で?何故?どうして?こんな世界…消えれば良い。
そう思いながら毎日の日々を過ごしていた…
だが、自分が6歳の頃、まあ、…が引越しで来た。
そいつもまた、自分と同じ非常識の能力を持っていた。
不安定な力を制御できず、多くの人を殺してしまったと言う。
俺はそいつの力を制御できるようにした。
俺が今、覚えてるのはここまでだ。
記憶は全然だが徐々に思い出していく。
「むぅ…」
灰は思った、その事を言ってる奴もまた、能力によって苦しんでいるのでは?っと…
「…………………ナズーリン。」
「チュウ?」
灰は鼠に言う。
ちなみにナズーリンという名前の鼠である。
命名者は灰。
最初、雄かと思い、勇次郎でも付けようとしたら
雌だったのでこの名前を付けた。
「ちょっとここで待ってろよ。」
灰はそう言い、ナズーリンを扉の前に置く。
「チュ!チュチュ!!」
ナズーリンは了解したご主人!っを言う表情をする。
そして、灰はその声がする者がいる扉を開いた。
「!!!誰?」
その少女は驚くようにして灰を見た。
「ん~まぁ、俗に言う盗賊?みたいな感じだ。」
灰がそう言うと…
「…………」
その少女は黙った。
「おいおい、そういう時は…『え!?』とか『き、金品やるから命だけは…!』
っとか言って欲しかった…」
灰はふざけながら言い、落ち込む。
「ああ…そうそう、俺は…西行妖を見に来たんだった…
おい、あんたは場所わかるか?」
灰はそう言い、その少女へ近づくと
「こ、来ないで!!」
少女は怯えたような顔で灰に言う。
「…それは何でだ?」
灰はそう質問し、近寄る。
「…い、嫌…こ、来ないでよ!!嫌!」
少女は叫ぶ。
「だ~か~ら~来ないで欲しいならさっさと言えば良いじゃん。
ま、別に言われても近づく気満々だけど。」
「来ないで!来ないで!私は殺したくない!!殺したくないのぉ!!」
少女は泣きながら言う。
「は?殺す?何そ……」
灰の周りに何か蝶が寄ってきた。
「あ?何これ?喰えるの?
……………………………うわ、不味い、なんじゃこりゃ。」
灰は蝶を食べて言う。
「あ、ああ……」
少女は恐怖しかない顔をしている…
また、蝶は灰に当たろうとするが当たった瞬間に砕け散った。
「………この蝶、当たっただけで消えるの?脆過ぎだろ…」
灰はそう言う。
「え?な、何であなた死なないの?」
少女は灰が死なないのを驚き、聞く。
「はぁ?死んでほしかったのかよ?」
灰がそう言う。
「え、いや…違うわ…嬉しいの、知り合い以外に平気な人がいたから…」
少女は言う。
「ふ~ん…ま、良いか…自己紹介はしとくか、俺の名前は紅魔、紅魔灰だ。」
「………さ、西行寺…ゆ、幽々子…」
「へぇ、幽々子か、可愛い名前だな。」
「へ!?あ、あ、ありがとう…」
灰と幽々子が自己紹介をした後…
灰がそのように言うと…幽々子は頬を赤く染めて言う。
「どうも致しまして…」
そう灰は笑顔で答える。
「灰様、門番を打ち倒してきました。」
そう言いながら、狂夜は現れた。
「ん?もう戦闘が終わったと思ってたのに…お茶でも飲んでたのか?」
灰は狂夜に聞いた。
「あ~その~ちょっと軽く相手をしたのに…重症になってしまいまして…
それでちょっと治療をしてました。」
狂夜は理由を言う。
「だ。誰?」
「申し遅れました、紅魔灰様の召使いの紅魔狂夜です。
あ、安心してください、私はあなた様の能力は灰様と同じく効かないので」
幽々子が驚いたのを見て、狂夜は即座に自己紹介をする。
「あ、はい……灰さん、」
「あ、俺は呼び捨てで良いよ。」
灰は幽々子がさん付けで言うのでそんな事を言った。
「な、何で西行妖に?」
「なに、ちょっと興味があってね…」
幽々子の質問に灰は少し、苦笑いをしながら言う。
「そ、それなら奥へ行けば…だ、だけど…
あ、あそこには…そ、その…危険だから…行かない方が…」
「ん~大丈夫、大丈夫。危険だとか言われたけど今までそんな危険、無かったし」
幽々子が心配そうに言うのに対し、灰は平然と言う。
「そ、そうですか…」
「んじゃ、行ってきます。おい、ナズーリン、こっち来いよ。」
灰はそう言うと
「チュウ!!」
解ったよご主人!!っと言うような表情をし、ナズーリンは灰の手に座り
そして灰とナズーリンは西行妖の所へ行った。
日本放浪編 最終章
叢雲編 始
え~この編で日本放浪編は終わりにします。
ちなみに叢雲編は灰の記憶と幽々子の編です。
一応、予定ですが。
ゆかりんも出るよ!!…………たぶん、終盤で。
ちなみに命蓮寺はこの編が終わった後のすぐだと思います。
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