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天狗編のたぶん終盤。
日本放浪編
天魔
「うう……ここ、は?」

風見幽香は意識を取り戻した。

「私は確か…ああ、負けたのね。」

幽香は思い出していた。

自分自身の全力を出し尽くしたが、灰は遥か高みにいるという事を…

戦いの中で知ったのだ。

「ああ、私はまだ…弱いのね。」

幽香は自信を失ったかのように頭を降ろす。

「弱くねぇよ…むしろ強いわ。」

灰は言いながら幽香に近づく

「昔、やってた剣術を放てなかったら俺は苦戦してたぜ。」

「あら?そうだったの?」

灰の言葉に幽香は驚いたような表情で言う。

「そうだよ…」

灰が言うと…

「灰~!!」

「チュウ~!!」

文は灰に向かって飛んできた。

鼠を乗せながら

「ん?どうした文?」

灰は気づき、文に聞く。

「今すぐ大天狗様の所へ来て!!」

「はあ?」

突然、文に言われて、灰は引っ張られて行った。

ちなみに鼠は置いていかれた。

「………鼠ちゃん、食べ物…食べる?」

「チュウ…チュウ…」

「……灰の事を待つのね。」

「チュウ…」

そして幽香と鼠はこんな会話をしていたとさ。



















「どうも、紅魔灰です……」

「どうぞ、紅魔灰殿、この度の件、まことにありがたい。」

「はぁ…どうも。」

灰は大天狗に自己紹介をし、大天狗は灰にお礼をする。

「ねえねえ!!灰はもう、山の仲間で良いよね!?」

「そりゃ勿論、良いとも。しかし、疾風殿は『ふざけんな!!俺の娘は嫁にさせん!』
 っとか言うがどうでも良いだろうしな。」

文の質問に大天狗は答える。

「あ…そういや疾風はどうした?」

灰は疾風の存在に気づき、聞いた。

「疾風は今、天魔様を呼びに来てる筈だが…」

大天狗が答えた時

「おい!!天魔!!早く来いって言ってるだろうが!!」

「う、五月蝿い疾風!!大体、私はお前の…なのに、何で名前で呼ばない!?」

「うるせぇ!!早く来い!!」

何か疾風と誰かが騒いでいる声がする。

「………………」

「……………」

「あ~二人とも…また喧嘩してる…家の中だと平気なのに…」


灰と大天狗は沈黙した。文はその声を聞いて、呆れている。


そして…

「あ、何か急用ができたので帰りますね^^:」

「諦めろ…」

灰がそう言い、退出しようとしたら大天狗に言われた…

「おい!!連れてきたぞ!!ったく…手前は何で抱っこしてもらわないと行かないんだ?」

「べ、別にお前と私は…その、夫婦だから…良いだろ?」

「そ、そりゃそうだけど…よ、立場的にお前が上なんだからしっかりしろよ?」

「そ、そんなのは関係ない!!お前は私と夫婦だから…」

「そ、そうだな…悪かったよ…」

「わ、私も…悪かった…」

疾風と天魔と思われし人物は抱き合っている。


「お母さん、お父さん、それより灰を呼んだんだけど?」

文は2人に言う

「………はぁ、最悪だ。」

灰は思った。何でイチャイチャしてるの見なきゃいけないんだ…

「あ~なんつーか、悪かったな…文。後、灰も。」

「どれが灰と言う奴なんだ?疾風!!答えろ!!」

「あの赤い人が灰だよお母さん。」

そんな文の母、天魔に文は言う。

「おお!本当か文!!さすが私達の子供だな~!!」

「ああ!俺達の子供だよ~!!」

そう疾風と天魔が言いながら、文のほっぺにくっついている。

「………帰って良いですか?いや、本当に」

「すまぬ、耐えてくれ…!!」

灰と大天狗はこの親馬鹿がイチャイチャするのをずっと見てましたとさ…

その後、自己紹介に入った。






















「いや~すまないな、本当に…」

「あ~悪いな、本当…いや、本当に。」

「ったく、二人とも…灰がいる傍で仲良くしないでよ…嫉妬しちゃうわ。」

天魔、疾風は謝罪をし、文はそんな2人に言う。

「おお!!文がついに嫉妬か!?」

「嫉妬するお前も可愛いぞ~」

「………」

2人は文を可愛がり、文は2人に呆れている…

「あの、話してくれない?そろそろ、鼠が心配なんだが…」

灰は話をしてもらおうと言う。

「おお、すまないな…私の名は射命丸天!!
 まあ、天狗の長として天魔と言われている。」

天魔、射命丸天は気づき、自己紹介をした。

「はぁ…俺は紅魔灰だ。」

「紅魔灰?お前、まさか…伊吹萃香が統率してた妖怪を殺しつくした者か?」

そのように天は質問をする。

「ん?そうかもしれないな…最近の話であるならば…」

灰はその質問に答える。

「ほう、だけど殺したのには理由があるだろ?
 お前とは初対面だが無闇に争うような馬鹿じゃない。」

天はそれに対し、更に質問をした。

天は笑いながら灰を見る。

灰はこいつ、面白いなと思いながら…

「ああ、ちょっと俺にとって忌まわしき事をしてくれたからな…
 それでやっただけだ。」

灰はその質問に答えた。

「ほうほう、まあ、今回は風見幽香に天狗達を殺さぬように交渉してくれたのは
 大変にありがたい。我ら天狗の代表として礼を言う。」

「は?俺はあいつに出会いに行っただけだが?それにそれはついでだし。」

「まあ、それでも我らは感謝しているのだ。」

「ふ~ん…」

「だから灰よ!お前は後で天狗達がやる宴会を参加してもらう!!」

「…解ったが…鼠と幽香も呼んでいいか?」

「風見のほうは…問題あるかもしれないがお前がいれば安心だな。」

「よし、解った。じゃあ、呼んでくる。」

そんな会話をし、灰は一瞬にして消えた。


強さ設定(力だけ) 現在の時代
鬼<神奈子と諏訪子(※)<ルーミア<幽香(通常)<灰(遊び)<ミジャクジ、幽香
<灰(手加減)<灰と狂夜(通常)<灰(怒り)<灰(全力)

ちなみに経験の差と相性により強さに差がある者でも勝つ事ができる。


インフレすぎます。原作になると主人公達が無理ゲーに挑む事へ…

そうならないように対策するか…

文は天と疾風の子供です。

天と疾風は親馬鹿とラブラブカップル。

見てるだけで帰りたくなる程の。


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