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[政治]ニュース
【民主漂流】究極の延命策 “死んだふり続投”
2011.6.3 01:07
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2日の内閣不信任決議案は141票という大差で否決されたが、2日朝までは可決の公算が大きかった。衆院解散・総選挙という事態が現実味を帯びる中、水面下でギリギリの戦いが繰り広げられていた。
「あんたの負けだ…」
1日深夜、国民新党の亀井静香代表は携帯電話で、菅直人首相にこう通告した。不信任案に賛成の意向を示していた民主党の小沢一郎元代表が開いた“決起集会”に70人以上の議員が集結したとの情報が飛び込んできたからだ。
亀井氏は期限付きの退陣を首相に迫った。そうでなければ不信任案は可決され、衆院解散という事態も起こりうる。それでも首相は「不信任は否決できる」と聞く耳を持たなかった。
6年前の「郵政解散」の悪夢が脳裏によみがえったのか。亀井氏は枝野幸男官房長官の電話を鳴らした。
「自爆するつもりか。首相の首根っこをつかまえてでもやれ!」
枝野氏は「言おうと思います」と頼りない返事を繰り返すだけだった。
「政局は第2ステージに入りましたね…」
同じころ仙谷由人官房副長官からはこんな電話がかかってきた。かつて「菅・小沢抜きの大連立」を模索した仙谷氏は「自分の時代が来た」と思ったのか-。
亀井氏は2日午前、首相官邸を訪れ、首相との直談判に最後の望みをかけた。
亀井氏「平成23年度第2次補正予算案を含めて当面の原発事故・震災復興の対応を終えたら退陣する腹を固めていただきたい」
首相「分かりました。どういう言い回しにするかは自分で考えます」
亀井氏が首相から退陣の確約を得たのは民主党代議士会の1時間半前だった。
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