「私達、月の民を殺す…?笑わせる。」
月の兵士の一人は言う。
「ええ、笑っても構いませんよ。それが我が主の命令ですから…」
狂夜はそう言うと、ルーミアの所へ歩いて行った。
「おやおや、ルーミアさん、あなたは凄く強いのに、こんな輩どもに
遅れを取るとは…まあ、理由は…永琳様たちですか。」
「だ、黙りなさい…このお喋り者さん…!!まあ、良い…
月の民達は…頼むわぁ…」
狂夜が言った事に対し、ルーミアは反論し、意識を失った。
永琳と輝夜は
「あなた、誰…?少なくとも私は見覚えがないわよ。」
「…誰でも良いけど加勢してくれるのかしら?」
そう言う。
「ああ、はい加勢ですね。後、永琳さん、あなたは覚えてるわけがありません。
覚えがあるとしたら灰様の頭にいた私でしょうね。」
狂夜はそのように答え、笑う。
「……なんだ?こいつ、五月蝿いから殺せ。」
月の兵士はそう言い、狂夜に銃をつきつけようとすると…
「虫けら如きが道具を使う事は許しませんよ、消えなさい。」
そう言うと狂夜は…
「…ブレイクスパーク。」
全てを破壊する、極大の魔方陣が現れ、極大のレーザーが出てきた。
そのレーザーは月の兵士の数人の3分の2を消滅させた。
そして、近くにある山、海、大地が全て揺れた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「な、何だ!?何が起こったというのだ!!」
突然の出来事にに月の兵士達が動揺すると
「いつまでそっちを見るのですか?」
狂夜はそう言い、狂夜は月の兵士達に向かって、
「主人は食いちぎりますが…私は違いますよ。
殺すと決めたら不老不死だろうと何だろうが私は実行します。」
そう狂夜が言い…
空間が歪み…人々の欲望などが見えるようになってくる…
「あなた方には悪夢という名の死で葬りましょう…
終わらない夏休み。」
狂夜がそう言って数秒後…月の兵士達は悲鳴を上げ、涙を流し、狂ったように暴れ
そして、死んだ。
「あ、ああ………」
最後に生き残った月の兵士は恐怖と絶望の顔をする。
「ああ、あなただけ残りましたか…まあ、健闘賞です。
私の能力だけ教えてあげましょう。」
狂夜は言う。
「の、能力なんか興味…ないから、た、助け…て…」
「興味ないとかそんなんじゃないですよ、聞かないと助からないかもしれませんよ?」
狂夜は命乞いをする月の民に笑いながら言い…
「私の能力は…夢幻を司る程度の能力と…
ありとあらゆるものを消滅させる程度の能力です。
ですから…あなた達は消滅させられるのですよ…
魂、いや…存在ごとね。」
能力を教える。
「う、う、うわああああああああああああああ!!」
月の兵士は助からないと解り、叫び…逃げようとするが…
「では…
さようなら、もう二度と会うこともないでしょう。」
月の民は自覚しないで存在が消滅された。
「お、終わったの…?」
永琳は驚いた、月の兵士達が狂夜と戦ったのがほんの数十秒。
たったそれだけの時間で倒したのだ。
「ええ、終わりましたとも。」
狂夜は笑いながら言う。
「…そ、それよりも不比等は!?不比等はまだ生きてるの!?」
輝夜は不比等がまだ生きてるかどうかの確認をしに行く。
「…………ハァ…ハァ…へ…い…き…です、姫様。」
不比等は息ができない状態で話す。
「…不比等様。」
狂夜は言う。
「ん…?誰だ…?そこにいるのは…?」
「あ、申し送れました。私は紅魔狂夜と申します…
この度は我が主の友、ルーミア様にあなた様の家にしばらく暮らせて貰い
ありがとうございます。
私はそのお礼を我が主、紅魔灰様からお預かりした物を渡しに来ました。」
狂夜は自己紹介とお礼を言うと何か宝石みたいなのが着いている枝を取り出す。
「こ、これは…?」
「これは蓬莱の玉の枝です。まぁ、本物と言ったら本物ですけど
少しばかり武器になっていますが…ね。
ルーミア様に食べ物を与えてくれたお礼のようです。」
狂夜はそう言い、不比等に蓬莱の玉の枝を渡した。
「か、輝夜姫様、どうか…お受け取りを…!!」
不比等はそれを受け取り、それを輝夜姫に渡した。
「……確かに、お受け取りしたわ。見事に本物です…」
輝夜がそう言うと
「はは…私はあなた様に出会って…本当に…よ…か…」
不比等はそう言い、藤原不比等は息絶えた。
「……………不比等、あなたの事は忘れないわ。」
輝夜は不比等の手を握り言った。
「姫様…」
永琳は心配し、言う。
「あの…申し訳ありませんが八意様。」
「……何かしら?」
「ルーミア様の治療をお願いしたいのですが…」
「そう、解ったわ。」
狂夜が頼むと、永琳は治療をし始めた。
その時、輝夜は…
「あの…あなた達に頼みたい事が…一つは……で、もう一つは……。」
「……解りました。」
少し経って…
「う、うん…」
ルーミアは意識を取り戻し、起き上がると…
「おやおや、起きましたか。」
狂夜はそれに反応し、言う。
「ここは…?」
「ここは、私の家です…」
そう妹紅が障子を開け、言った。
「……そう、………妹紅、ごめんなさいねぇ…」
「こちらも、非常に申し訳ありません。」
ルーミアと狂夜は言った。
「いえ…良いんです…父様は父様なりに頑張って生きたのですから…それに、頑張って
蓬莱の玉の枝を捜したりして…それに、最後には渡せたと狂夜さんが言ったので」
妹紅はそう言うが…
「理解しているのに…父様は幸せな人生を送ったのに
許せないんです……父様の人生を…!!」
妹紅の目には涙が零れている。
「あ……妹紅さんは蓬莱の薬…知っていますか?」
狂夜は話の話題を変え、言う。
「蓬莱の薬…?」
「蓬莱の薬?ああ、魂を本体にして、不老不死にする薬ね。」
妹紅が疑問にしていると…ルーミアは説明をする。
「ええ、その薬…実は輝夜姫に貰いましてね。」
「え…?」
狂夜がそう言うと妹紅は驚く。
「まあ、今日、天皇がそれを捨てさせに山へ行くらしくて…
その時に、藤原の者も来いと言っています…」
「その時間、何時ですか?」
妹紅は狂夜の言葉を聴き、質問する。
「…そこへ行って何をなさるつもりで?」
狂夜は妹紅に問う。
「輝夜姫を探す…もう、月には行ったのかもしれないけど。」
妹紅には輝夜が地上に暮らすと決意をしているのを教えていない。
「……探した時、何をするのかしら?」
今度はルーミアも聞く。
「父様の……気持ち、受け取ったかどうかを…」
「……そう、好きにしなさい。」
「ありがとう…ございます。」
そう言い、妹紅は走っていった。
「さて、私達も…」
ルーミアは出発の準備をしようとしたら…
「あ、待ってくださいルーミアさん。もう、ここから先は彼女自身の問題です。
それに、私はルーミアさんにご主人からの伝言と輝夜姫のお願いを伝えるので…」
狂夜は用件を思い出し、伝言を言おうとする。
「伝え?灰と輝夜から?」
「ええ…まず、灰様からですね…
灰様はあなたとの一緒に旅をするのをそろそろ止めにすると言うことです。」
「……それは何でかしら?」
狂夜の伝言にルーミアは理由を聞く。
「それはですね、昔、あなたのように一緒に旅をした者もいたんですけどね
その人は目的を持って灰様と別れ、旅に出ました。
ルーミアさんにも、目的を持って旅をしてほしいと」
狂夜はそのように理由を説明する。
「ふ~ん…」
灰は一人で旅をしたい…か。
別れるのは嫌だけど…私自身、もう目的もできたから…
ルーミアはそう思い…
「良いわよ。」
答える。
「解りました、では今度は輝夜姫のお願いです。
あなた様の旅に同行したいという事です。」
狂夜は安心したのか次の伝言を言う。
「……はぁ?」
ルーミアは驚き、言う。
「輝夜姫様たちは月の民に追いかけられるかもしれないので
ルーミアさんのようにかなりの実力を持った方と一緒に同行すれば
少しは安全だと…あ、足手まといにはならないと言っています。」
狂夜はそれに説明をする。
「…………好きにしなさい。」
少し驚いたが別に良い、旅は多い方が良いし…
そんな風にルーミアは思っていた
「では、今日の夜、灰様が妖怪を殺しつくした北の山へ…
そこに輝夜姫たちがいるので…」
「解った…わ。」
~ルーミアサイド~
灰とはお別れか…寂しいわね。
それも仕方のない事、あの馬鹿は一人旅が良いわ。
余計な事をしないですむし…
ああ、色々と思い出すわ…
天界に行って色々とやるわ、鬼を殺しつくすのを見てたり…まあ、私もやってたけど
………今度会ったらあいつに伝えられるのだろうか?
まあ、時間は長いのだから…何時になるかは解らないけど…
頑張ってみるわ…
あなたに、この気持ちを伝えるように…
竹取物語編 終。
あれ?日本放浪編なのにタイトル変わってる…こんなの普通じゃ考えられない…!
終わらない夏休みは元ネタはあります。
そのまま調べればよいです。
しかし、調べてはいけません…作者は調べていませんが
それは調べてはいけない単語です。
ルーミアさんは輝夜姫と一緒に旅をするようになりました。
では次は…何にしよう?命蓮寺か?九尾か?
悩む悩む…
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