あ、え、ちょ…小説はなんとなく思いつくけど
他の分野って考えにくいですよね。
では、投下。
「え~あの~その…諏訪王国から(強制的に)来た紅魔灰です。」
灰はそんな風に言う。
灰は非常に困ってた。見た目のせいか、天照、八咫鳥が灰を睨んでいる。
唯一普通に見てるのがスサノオと神奈子だ。
天照、八咫鳥は殺気を纏う目つきだが灰にとってはとてつもなく弱い殺気だった。
そう疑問させる目つきだった。だけど、それは灰にとっては困る。
今回は交渉だ。交渉決裂になったら凄く困る。
見た目が見た目だから交渉なんてできるわけないと思った。
それに…
「…こやつが諏訪王国の使者か?」
「なんと愚かな格好なのでしょう。諏訪王国の民度が解りますわ。」
っと灰を馬鹿にするような顔と口調で八咫鳥と天照は灰に言って来る。
「(うぜぇ…)」
ぶち殺したいと思い、殺気を込めた目で天照を見た。
「ッ!!」
灰の殺気で天照は動けなくなった。
「!!貴様!!何をした!?」
八咫鳥は灰に対し、言う。
「ん?何もしてないけど。」
灰はどうでも良い風に言う。
「……落ち着け、八咫鳥。元はと言えば天照とお主がいけない。」
そう、スサノオは言う。
「……」
「…灰、気持ちは解るが落ち着け。お前は諏訪王国の使者として来たのだろう?」
神奈子は言う。
「でも…」
「灰は諏訪王国の使者だ。対等だと思えば良い。それに天照、貴方は少し傲慢だ。」
神奈子は天照と灰に注意をする。
「………そう、ですね。失礼しました灰さん。」
天照は非礼を詫びる。
「…別に、こっちも短気だった。後、殺気を出すならもう少し強くしたほうがいい。」
灰もそれに対し、詫びる。
「さて、紅魔灰君。君は諏訪王国としての使者として扱えば良いかね?」
スサノオは灰に聞く。
「あ、はい。そのように考えていただければ。」
灰は言う。
「では、今回は、諏訪王国と大和との停戦についての条件についての紙です。」
天照がそう言い、渡した紙には条件が書かれていた。
………なんだこりゃ。
諏訪子から詳しく話しを聞いてはいないが条件があまりにも不公平。
諏訪王国の領土を3割とまた、毎年に年貢を諏訪王国の2割を渡せなど
あまりにもふざけている程の条件だった。
しかも、こちら側には条件がない。
あまりにも一方的で不公平な条件だ。
「……」
「どうかしましたか灰さん?」
天照はそう、聞きながら笑っている態度を取ってる天照。諏訪王国を馬鹿にしてるような笑みだ。
「…おい、神奈子。」
灰は神奈子に聞く。
「ん?どうした?」
神奈子もそれに驚いてか聞く。
「この条件は一方的に不公平だが…」
「…何?」
神奈子は灰が持ってた紙を見る。
紙を見た瞬間に神奈子は天照に聞く。
「天照!!貴方は何をしてるんですか!?
こんな不公平な条件、絶対に断るようにしていますよ!?」
神奈子は天照に怒鳴る。
「あら、これでも優しいほうよ。嫌だったら今すぐ戦争ね。」
天照は笑いながら言う。
「……ふざけすぎると後悔するぞ。灰君、もう一度来てくれないか?
この馬鹿には少しお灸をしなければならないからな。」
スサノオは謝罪をし、言う。
「………………いや、お灸はしなくていいです。」
「?それはどうしてなんだい?」
スサノオは灰が言った事に疑問をする。
「…が………するからだ。」
「「?」」
スサノオ、神奈子は灰が何を言ったのか聞こえてなかった…
だが、灰が言った瞬間に悟る。
「オレが…こいつにお灸をさせるから。」
そう灰が言った瞬間、天照の両手、両足が捥げた。
「あ、あああああああああああああ!!」
天照は叫ぶ。
八咫鳥、神奈子、スサノオは驚く。
「どうした?断ったら戦争じゃないのか?」
灰がそう言うと天照は灰を睨む。
「その睨むの、うざいんだよ。」
灰は言った瞬間、首だけ残すように食いちぎった。
「きゃあああああああああああああああ!!」
天照は泣き、叫び、そして恐怖をする。
「き、貴様!!そんな事を…」
灰は八咫鳥を睨んだ。
睨んだ瞬間、八咫鳥は動けなくなり、恐怖した。
「へぇ、首だけ残っても生きてるんだ。さすがは神様だ、じゃあ、首を食ったら死ぬのかな?」
灰は言いながら天照に近づく。
「い、いや、こ、こ、こないで…助けて…」
天照泣きながら、そして、灰の圧倒的な力と殺気におびえて言う…
「誰が来ないでほしいんだ?それに助けてもらいたいんだったらそれなりの礼儀はいるだろ?」
灰は言う。
「それにな…俺はな、誰かを馬鹿にするような奴は一番大嫌いなんだよ。」
灰はそれを言い、攻撃しようと瞬間、スサノオと神奈子に止められた。
「………何をする?」
灰は不機嫌に言う。
「それはこちらの台詞だよ。天照はもう、死に掛けている。
首だけ残ってても、少し時間が経ったら死んでしまう。
これ以上はやる必要はないと思うんだがね。」
スサノオは冷静に言う。
「スサノオの言うとおりだよ。灰、やりすぎだよ…!!」
神奈子は涙目になりながら灰に言う。
「……………」
「天照が君を、いや、諏訪王国を馬鹿にするような態度は非常に申し訳ない。」
スサノオは謝罪をする。
「……………」
灰はさっきから黙っている。
「…まあ、本日は帰りたまえ。」
「はい、申し訳ありません…!!」
そう灰は言い、帰った。
「灰…何でこんな事を…!!」
神奈子は拳を握り締めながら言う。
「さあ、な。灰君は少なくとも諏訪王国の民を馬鹿にする天照に対して怒ったのは確かだ。
少なくとも灰君はとても優しい存在だよ。」
スサノオは初対面である灰に絶対的な自信を持って言う。
「………そう、かな?」
神奈子は聞く。
「そうだとも、さっき思い出したけど灰君って確か…月の民に一番恐れられていた
ような気がするぞ…!!姿がまるっきし違うけど。」
スサノオはそんな事を言う。
「…へ?」
神奈子は驚く。
「それに、黄泉の国では鬼と天狗などの妖怪達には恐れられていたな。
完全な化け物と。」
「………」
「それ故、恐れられたのだろうな灰君は。
受け入れられた諏訪王国にはとても感謝してるかもしれない。
だから、灰君が悪いなどとは思わないでほしい。」
そう、スサノオは言う。
「………そう、だね。」
神奈子は納得をする。
「さて、あの馬鹿にはきちんとした礼儀と態度を教えなければな。」
そう言い、神奈子とスサノオは天照を怒鳴りに行った。
~神奈子サイド~
灰の怒りに、灰の圧倒的な力に軍神である私でさえ、少し恐怖を感じた。
灰は最初、優しそうな奴だなと思った。
だけど天照を簡単に殺しかけ、絶対的な恐怖を与えたのは私でも信じられなかった。
灰が帰った後、スサノオの話を聞いた。
灰は月の民に一番、恐れられている、それ故ずっと孤独だったのかもしれない。
その灰を受け入れてくれたのが諏訪王国かもしれないと。
だから灰は怒ったのだと。
…灰は本当に優しい奴だった。
あいつが欲しい、優しいあいつが欲しい。そう思った。
ちなみに、灰は今日の出来事を諏訪子に言ったら怒鳴られたようだ。
怒鳴られた所為で灰は外で眠っていたとさ。
天照は軍神である神奈子より弱いという設定です。
さて、諏訪大戦、そろそろ始めるか。
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